プリ機の原点は“シール所有”の喜びにあるーー最新なのにアナログな『PURIMANIA』を体験した

 プリントシール機の登場から、2020年ですでに25年の時が過ぎた。

 しかし、いまだティーンにとってプリ機が文化の中心であり続けているのは、その時々の若いユーザーにあわせて、目まぐるしい進化を続けているからに違いない。

 今回、フリューから登場した新しい機種『PURIMANIA』は、まさにプリ機の伝統と新しさを両立するものだった。

  このプリ機が大事にしているポイントは"専門店のような楽しさ"と"アナログ感"。

 その名の通り、技術としては最新であるが、プリ機自体のビジュアルや、自分でシールをデコレーションし印刷する工程によって二つのポイントが実現されている。

 まず外観から他の機種とは違い、お店のようなデザインが新鮮で可愛らしいという印象。
硬貨を入れてスタートすると、人数選択などの基本設定に加え、シールデザインもしくはデコシールのどちらかを選ぶことができる。シールデザインは126種類から好みのデザインを選ぶことができるため、制限時間内に友人と悩みながら楽しめるのもこの機種における醍醐味だろう。

 しかし、筆者がお勧めしたいのはデコシール。先ほどふれたアナログ感を演出する一つ目のポイント、"シール作り"が体験できるからだ。

 シールに印刷される画像のレイアウトから色、柄、文字、スタンプを選ぶことができ、さらにそれらを自由に配置することが可能。短い時間で完成させることは難しいが、落書きのタイミングで消したり動かしたりできるので、この制限時間内では使いたいと思った文字やスタンプを躊躇せず置くことが『PUMIMANIA』をマスターするポイントなのかもしれない。

 撮影が終わると次に落書きに入るのだが、ここにもまた"専門店のような楽しさ"が体験できる要素がある。それが"メイクショッピング"だ。

 一人ひとりに合わせて使用したいメイクアイテムを選択できるのだが、タッチ画面に映し出されているのはショッピングサイトのようなものでアイメイクやベースメイクなどの商品を一つずつカートに入れていく仕組みになっている。

 メンズメイク用の商品も用意されているため、カップルで撮ることもぜひおすすめしたい。

 今回特に注目したいのはフリュー史上最大級(2023年10月時点)となる21種類のレタッチ・メイク機能。
これまでのレタッチではまつ毛全体に対してのアプローチしかできなかったが、なんと『PURIMANIA』ではまつ毛の形に加えて目頭・真ん中・目尻から好きな位置を選択し、部分的にまつ毛をつけることかできる、という仕上がりの満足度を最大限に高める機能が搭載されているのだ。

 撮影前の制限時間で完成しきれず「スタンプの配置を変えたい」という人のために、デコシールの場合は落書きブースで手直しする時間も設けられているため、妥協せず満足のいくプリクラを作成することができるだろう。

 そしてプリントの工程では、自分でボタンを押してシールが出てくる、というアナログ感を感じさせる仕掛けが施されており、最後の最後まで魅力が詰まった体験型のプリ機となっている。

 世界に一つだけのオリジナルプリをトレカケースにいれたり、スマートフォンのケースに挟んで持ち歩いたりして楽しむ令和の遊び。若い世代からプリの文化を懐かしむ平成世代まで、ぜひ幅広い方々に体験してみてほしいものだ。

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