俳優と脚本家が再現するあるある動画がブレイク 新生YouTuber「俺フィク」に注目

 日常のドラマを演じるYouTuberグループ「俺フィク」。半年ほど前から現在のメンバー4人での活動を発表し、早くもチャンネル登録者数8万人を突破している(2023年10月19日時点)。1か月前までは登録者数1000人ほどだったが、現在は数千人単位で登録者が増えている勢いのあるクリエイターだ。この記事では、世間の注目を集め始めた「俺フィク」の魅力を考察する。

ショート動画で100万バズを連発

スーパーの前の自販機使う人

 もともとは『男3人ルームシェア』というシリーズでノンフィクション風の動画をアップしていたが、今年の6月ごろから正式に今の4人体制で俺フィク(俺たちはフィクションです)としての活動を始めた。メンバーのうち河合拳士朗、安藤勇雅、岩井克之の3人は俳優をしており、もうひとりの明星圭太は脚本家をしている。いずれも舞台や映画を主軸に活動しているため、短くても見ごたえのある、クオリティの高い動画が投稿されている。

 認知されるきっかけになったのはYouTubeショートだ。1分ほどで完結するストーリーとテレビドラマのような完成度がショート動画のフィールドにハマり、100万回再生を超えているものも少なくない。

共感できる身近なテーマと高い演技力

ちょっとバズっただけで変装する人

 俺フィクの動画の特徴は、街で見かけるような人物を切りとっていることだ。あるある動画はYouTubeのトレンドではあるものの、そのなかでも観察する側と観察される側が同じ画面に収まっているのがおもしろい。たとえば「スーパーの前の自販機使う人」、「人んちのご飯食べれない人」、「やめたバイト先に顔出す人」、「グリンピース忌み嫌ってる人」、「ちょっとバズっただけで変装する人」など、毎回絶妙なシチュエーションが提示される。取り上げられた「○○な人」に身に覚えがあったり、はたまた人がやっているのを見てモヤモヤしていたことだったり、当事者と傍観者の2方向から共感できるのも魅力である。

 また、メンバー自身に注目している視聴者も多い。全員タイプの違う顔立ちやキャラクターであることを巧みに利用し、4人のなかで毎回配役をぴたりと当ててくる。今後も映像を発信するにおいて、プロの脚本家がついている点やお互いを引き立て合うキャラクター性は大きな武器になりそうだ。この瞬間にも登録者が伸び続けている俺フィクを、いまのうちにチェックしておこう。

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