プロジェクター内蔵ソフトから躍進の『スイカゲーム』 異例ヒットの背景を読み解く

『スイカゲーム』異例ヒットの背景を読み解く

 とあるゲームが話題を呼んでいる。

 そのタイトルの名は『スイカゲーム』。ゲームメーカーではない企業によって、2年以上前に生み出された、落ちもの系パズルゲームだ。

 『スイカゲーム』はなぜ異例とも言えるヒットを記録しているのか。トレンド化の理由を考える。

プロジェクターの内蔵アプリとして誕生した落ちもの系パズルゲーム

 『スイカゲーム』は、照明一体型プロジェクター「popIn Aladdin」を展開するIT企業・popIn株式会社が発売を担うパズルゲームだ。プレイヤーは、画面上にランダムに現れるフルーツを空っぽの容器のなかに順番に落とし、同じ種類同士を組み合わせながら、より大きなフルーツの生成・高得点の獲得を目指す。

 ゲーム内に登場するフルーツは、サクランボやブドウ、オレンジ、モモなど、全部で11種類。もっとも大きい「スイカ」を作ることが当面の目標であることから、『スイカゲーム』という名がつけられている。

 同タイトルがリリースされたのは、2021年12月のこと。もともとは先のプロジェクターの内蔵アプリとして提供されたゲームだったが、ユーザーの評判が良かったことで、Nintendo Switch版が発売に至ったという異色の経緯を持つ。

 価格は240円(税込)。2023年9月28日現在、日本国内向けのニンテンドーeショップでは、数多ある人気タイトルを差し置いて、「すべてのソフト」ランキングの1位に位置している。

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