にじさんじ・弦月藤士郎が体現する“多様な在り方” 活動の節々から読み取れる「自分らしさを大切に」というメッセージ

 現在のVTuberシーンにおけるトップランナーの一つであるにじさんじ。そのなかにおいてもタレントの活躍する分野は日々拡がっている。

 メインとなる生配信に加え、事務所が主導する企画への参加や監修、主に一人ひとりのライバーが主導となって進む歌ってみたなどの動画のほか、ここ数年ほどはエンターテインメントのフィールドでアーティストとして日の目を見る者も増加してきた。

 育成プロジェクトであるバーチャル・タレント・アカデミー(VTA)からも新規ライバーがデビューし始めており、現在約150名のメンバーが所属・活動しているにじさんじ。その層の厚さで今後も大きな影響を与えるだろう。

 にじさんじの面々を紹介していく本連載では、先週から同期3人組によるグループ「VΔLZ(ヴァルツ)」の面々について記しており、前回は長尾景を紹介した。今回は同じく「VΔLZ」に所属する弦月藤士郎について追いかけてみようと思う。

 長尾とおなじ桜魔皇国の出身で、皇国に仕える官吏として任を務めているのが弦月藤士郎(げんづきとうじろう)。2020年4月2日にSNSで初投稿をすると、4月4日にYouTubeで初配信をおこない、デビューを果たした。

(参考:【初配信】魔を祓うために鬼を食べます。【弦月藤士郎/にじさんじ】

 デビュー当初は薄い紫色の髪をショートカットにととのえ、カッチリとした洋風のスーツをしつらえていた弦月藤士郎。現在は白銀色を感じさせる色味と前留め型のショートスカートが印象的な制服姿であり、コートを脱げばさながら女生徒のような印象を受ける。

 このほかにも、以前の初期衣装であった長丈で和風な衣装、VΔLZの3人として並ぶ際にはタイトな学生服らしい衣装、髪型もロングヘアー/ウルフカット/髪を後ろで結ったものまで様々なバリエーションがある。

 じつはこれまでに、にじさんじが公式として定めているデフォルトビジュアルを2度に渡って変更しており、かなりドラスティック(徹底的な・思い切った)にビジュアルを一新することを厭わないタイプだ。

 新衣装のたびに新鮮さと驚きを提供してくれる存在としても注目されており、ファンは非常にドキドキさせられる。弦月を熱心に追いかけるファンやコスプレイヤーからはうれしい悲鳴が聞こえてくることもしばしばだ。

 弦月にとって、自身のビジュアルやルックスは活動内容に大きな影響を与える非常に重要なファクターとなっている。今回はそんな弦月の活動と魅力について記していこう。

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