“余命30日”となった女性の行く末は? 不気味かつ先が読めない展開の3DCGアニメ動画が話題

 最近ではVTuberや解説系の動画など、2次元のキャラクターをメインにしたYouTubeチャンネルが次々と誕生し、人気を集めている。そのなかでも、ひと際異彩を放っているのが「五分目悟(ごぶんめさとる)」だ。動画はフル3DCGで制作しており、アニメーションと実写のあいだのような、リアルな質感のキャラクターが特徴である。今回は、五分目悟の動画がなぜ視聴者を中毒にさせているのか、その魅力を紐解いていきたい。

 五分目悟は2021年1月にチャンネルを開設し、現在の登録者数は34.8万人を誇るYouTuberである。(2023年9月17日時点)運営者の性別や年齢は謎に包まれているのだが、3DCGでつくられたクオリティの高いアニメーションがまるで『世にも奇妙な物語』(フジテレビ)のような世界観を生み出し、一度見るとクセになると話題となっている。

危険な肩たたき券

 2023年1月27日に公開された動画「危険な肩たたき券」は、視聴回数120万回を突破し大反響を呼んでいる。「危険な肩たたき券」というタイトルを見ると、親子の話ではないかと想像する方もいるだろう。しかし実際に動画を見ると、若い女性の前に“父親の友人”と名乗る不気味なおじさんが、肩たたき券を持って登場するというシーンで始まる。肩たたきをして欲しいおじさんと、肩たたきをしたくない女性の戦いはどう終わりを迎えるのか、衝撃的な結末で幕を閉じるのだが、ぜひそこは動画をチェックしてほしい。このように五分目悟の作品は、一度動画を開くと続きが気になって最後まで見てしまう構成になっている。

 ファンからは「毎回予測不能な物語つくるのすごすぎる」「映像とか内容に目が行きがちだけど、この人の天才なところは吹き替えの仕方にもあるよね。子どもの『あのっ』とか細かく挟むところとか、見てて癖になる」と、奇妙な空気感とシュールな面白さのバランスを絶賛する声が集まっている。

迷惑人間フォルダー

 また、五分目悟は2022年10月7日に投稿したショート動画「迷惑人間フォルダー」で1158万回再生という脅威の数字を叩き出している。(2023年9月21日時点)

 58秒間という短い動画のなかに、五分目悟の動画が視聴者を虜にする理由が詰まっていた。物語は、多くの人に迷惑をかけ続けた女性が『迷惑人間フォルダー』に振り分けられ、余命が30日になってしまうというもの。助かるためには「他人に迷惑だと思われない行動をしなければならない」と言われるのだが、結果的に自分本位の行動を繰り返し、やがて消されてしまうという内容だった。

 このように五分目悟がつくる構成は、一見奇妙で現実離れしているように見えても、実際の人物や出来事の風刺的な物語にもなっていて、絶妙な深みがあるのが魅力なのだろう。次はどんな不思議な物語を見れるのか、五分目悟の動画を随時チェックしておきたい。

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