やっぱり片手が使いやすい。小型さとハイエンドを両立させた、日常の相棒に最適なASUS『Zenfone 10』完全レビュー

ASUSの『Zenfone 10』徹底レビュー

カメラ性能は自撮り派以外は据え置きか

 動画の次は写真やカメラの性能も見ていこう。背面には0.6倍の超広角レンズと、メインカメラとなる広角レンズの2つが搭載されている。センサーなども前モデルと同様なため、背面カメラについてはそれほど進化していない。

 インカメラは前モデルの倍以上の解像度となる3200万画素に進化し、暗所に強いRGBWセンサーを採用した。夜間や屋内でのセルフィーについては、前モデルよりも進化しているだろう。

 今回は背面カメラの写真をチェックしていこう。まずはもっとも広角となる、0.6倍レンズでの写真から。

青空の広さを強調する良い色味だ。次はメインカメラで撮影した写真。

実際の色味はこちらの方が近い。次はデジタル2倍ズームの写真。

色がかなりわざとらしくなってきた。最後は限界となるデジタル8倍ズームの写真。

 絵画のような補正感が出てきてしまった。デジタル2倍も8倍も、撮影された写真のサイズはメインカメラと変わらない(4,096×3,072px)。4倍ズーム程度であれば常用できるか。

 小型ボディも相まって、サッと撮り性能は高い。目の前をスタスタ歩いていたカモをうまく撮影できた。右側の日向部分は白飛びしている。

 フードフォトも見ていこう。昼下がりの明るい日差しが入る窓際で撮影したが、シズル感は充分。ホワイトバランスも適切だ。

 ちなみに、同じ環境でも『iPhone 12 Pro』で撮るとこうなる。ホワイトがかなり暖色に寄っており、ボケ感も抑え気味に見える。

 最後は屋内で撮影。こちらも刺し身のツヤ感はよく出ており、居酒屋の雰囲気が残せている。

 同じく『iPhone 12 Pro』で比較撮影。全体的に暖色に味付けしているが、これはこれで雰囲気はある。カメラ性能に関しては個人的に『Zenfone 10』を使うなら写真よりも動画撮影で楽しみたいと感じた。

誰に手にもフィットする、最高スペックスマホ

 前モデルの『Zenfone 9』が教えてくれた「手のひらサイズのスマホはやっぱり使いやすい」という、スマホへの原点回帰。この軸から外れること無く、スペックやバッテリー、ディスプレイなど、基礎的な部分をアップグレードさせたのが、今回の『Zenfone 10』だ。

 デザインや見た目への大きな変化はないが、それは5.9インチの小型ボディに対する自信でもあるだろう。実際に使ってみて、改めて小型スマホの使いやすさに気付かされた部分もある。

 スマホは小さい方がいい、でも性能は新しい方がいい。まるで都合の良い話だが、『Zenfone 10』ならばそのニーズを満たすことができるだろう。

◎参考情報

https://www.asus.com/mobile-handhelds/phones/zenfone/zenfone-10/

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