Kevin's English Room・かけが語る“伸びる動画の法則” 「サムネイルを変えただけで再生回数が300倍に」

サムネイルには「なんでこの人がやると面白いのか」という根拠が必要

――「Kevin's English Room」を伸ばすために、かけさんがプロデューサー視点で行った具体的な試作を聞かせてください。

かけ:やはりサムネイルですね。やり始めたころは全然うまくできなくて、伸びるはずの動画が伸ばせないこともたくさんありました。YouTubeを始めて1年程経った頃から本気でサムネイル作りを練習し始め、そこから半年以上時間をかけてやっとサムネイルの力で伸ばせるようになりました。

――これからチャンネルを伸ばしたいという方に向けたアドバイスはありますか?

かけ:これが必要ないタイプの動画もあるのですが自分たちが「どういう人」なのかをきちんと書くことですね。実は最初のうち、僕もできませんでしたが、少なくとも僕らの動画には必要なことだと思っていて。具体的には「アメリカ育ち」、「日本育ち」、「フランス帰り」などと書いていますが、動画に合わせてたとえば「辛いの苦手」、「辛いの得意」などでもいいと思います。なぜこの人がやると面白いのかが重要なので、その人のどの部分がその動画に重要なのかを、きちんとサムネイルに明記すると良いと思います。

――それはすごく有益な情報ですね。もしこれからYouTubeを始めるとしたら、かけさんから見てどんなジャンルや企画がおすすめですか?

かけ:それは、僕が知りたいくらいなんですけれど(笑)。自分がやってみたいと感じるのは、エンタメとプログラミングを掛け合わせたチャンネルですね。プログラミングって今では必修科目になっているし、今後なにをするにも必要になってくると思うんです。でも僕らのチャンネルと一緒で、コードの書き方そのものをYouTubeで見たい人は限られていると思います。だからこそ、一般向けのプログラミング×エンタメ系のチャンネルがあったら相当汎用性が高いだろうなと思っています。

――たしかにプログラミングのチャンネルで多くの登録者数を誇るチャンネル、というのは思い浮かびません。

かけ:すでに何人かいらっしゃって僕も観ているのですが、個人的にはもっとエンタメに寄ったコンテンツも観てみたいなと。専門性が高いと僕みたいな素人には何を言っているのかわからないことがあるんです。もう少しマス向けの動画が増えたら、すごく伸びそうなジャンルだと思いますね。プログラミングはなんでもできるし、どのジャンルとも組み合わせられる。YouTubeでは食べ物の動画が伸びやすいと言われていますが、食べ物とプログラミングをうまいこと掛け合わせるのも面白そうですね。

――かけさんは先ほどのようにどんどんアイデアが出てきますが、他の方のプロデュースはしないんですか?

かけ:友人にどうやったら伸びるのかを聞かれて、サムネイルを作るお手伝いをしたことがあります。その動画はそのチャンネルの普段の再生回数の300倍まで伸びました。それを経験して、僕自身もサムネイルが大事だと再認識しましたね。ですが、毎回僕が作るわけにはいかないし、伸びるサムネイル制作のコツを伝えるのはすごく難しい。僕自身も半年以上、毎日のように作って、やっとできるようになったくらいなので、一言ではなかなか伝えられないんですよ。

――今後の「Kevin's English Room」も楽しみです。

かけ:実は、ちょうど色々仕込んでいるところです。普段の動画投稿の中に、力を入れた企画をポンポンと入れていくイメージで、いくつか計画しています。最近はYouTubeでも大掛かりな企画がトレンドになっているので、セットを組むような撮影にも挑戦していこうと思っています。

――楽しみにしています!最後にかけさん自身が挑戦していきたい目標や、仕事についても聞かせてください。

かけ:僕はアイデアを考えるのがすごく好きなので、面白商品の企画や面白い物語の企画をやりたくて。特大の伏線回収がある作品がすごく好きなので、いつか大きな仕掛けがあるストーリーの原案を作りたいですね。

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