“終わってる社会人”の休日描くYouTuberが話題 社会人経験のなさが生む「ほどよいフィクション感」
レジスタンスはあるあるコント動画を中心に発信する男性3人組のYouTuber。メンバーのつかきゅん、りょつは大学を2留し、水島はうつ病で会社を退職していると明かされている。動画では大学のあるあるを題材にすることも多いが、時々「ダメな社会人」を演じることもある。全員会社に勤めていないにも関わらず、こういったテーマで配信し人気を得ているのはなぜなのか? 人気の理由を考察する。
元2留大学生が演じる「終わってる」社会人の休日
「【あるある】カス社会人の「終わってる休日」【ルーティン】」では、会社員の怠惰な休日が再現されている。起床シーンが2回あったり、自己研鑽と称しスマブラに勤しむなど、人に自慢できないような姿を見て身に覚えを感じる人もいるかもしれない。「りょつが社会人経験してないのが最高に皮肉」とコメントにある通り、出演しているりょつは大学を2留した経験を持つ。その上パチンコが大好きで消費者金融に借金をしているとのこと。そういった自分たちの状況をうまく動画に落とし込んで、もし社会人だったらどんな生活になっているのかを表現している。社会人を演じたあるある動画なので、ある意味リアルではないのだが、それがほどよいフィクション感を生み出しているように見える。
メンバーで唯一社会人経験がある水島が演出や編集を担当している「【新卒】「1年目で辞める社会人」にありがちな事…【あるある】」では、理想が高すぎて空回ってしまう新卒社員が主人公になっている。本人の実体験かどうかは定かではないが、共感する声は多く「仕事で問題ばかり起こして落ち込んでましたがレジスタンス見て笑えました」と救われている視聴者も多くいるようだ。
毎日投稿が報われ、ゼロから64万人超えのYouTuberに
初投稿以外は毎日動画を投稿し続けたレジスタンスだが、半年経っても鳴かず飛ばずだった。それでも諦めずに続けると、2019年3月に投稿した「就活で成功する人失敗する人の特徴5選【フェルミ研究所パロディ】」という動画がバズり、テレビ出演も果たした。自己紹介動画では「大学生の力になる動画をつくりたい」という目的があると語り、動画で見せる怠惰なイメージとは異なり、コツコツと努力を積み重ねて結果を出しているのだとわかる。
YouTubeのあるある系動画は裏側の本人たちの素性をあまり見せず、そのストーリーでのキャラになりきっていることが多い印象だが、レジスタンスは自分たちのダメなところをさらけ出し、視聴者に見てもらおうという意思が感じられる。動画でも「留年するし金もないし親にも社会にも迷惑もかける、どうしようもない俺らが夢を叶える姿を見せたい」と言っているが、ダメな部分があっても何かをきっかけに努力したいと思える道が見つかる、ということを身をもって伝えたいのだと感じた。
痛いほど共感できる「マッチングアプリあるある」 恋愛もオシャレも等身大の姿を曝け出す女性YouTuber・まみやでとは
女性YouTuberの中でも、自然体な姿で赤裸々にトークを繰り広げる女性が、いま人気を集めていることをご存じだろうか? チャンネ…