新地域・フォンテーヌをリアルに体験 広がる世界観を感じる『原神』ゲームアート展覧会レポート

 オープンワールドRPG『原神』ゲームアート展覧会「テイワットでの果てなき冒険の旅・フォンテーヌ編」が、8月19日から27日までの期間、ラフォーレミュージアム原宿にて開催される。同展覧会は日本初開催で東京、ニューヨーク、パリ、台北の4地域にて同時開催されており、新たに実装されるフォンテーヌの制作にまつわる100点以上ものデザイン画やコンセプトアートを公開し、そのデザインの理念から制作過程の舞台裏まで明かされるという内容だ。本稿では、開催前日となる18日に行われたプレス内覧会のレポートをお送りする。

 冒険者協会をモチーフにした受付を通り、入口へ。展覧会の名称が大きく記された壁面に迎えられ、その横には草と水、2種類のスライムの姿も。早速、『原神』の世界に浸ることができるようになっていた。

スライムたちがお出迎え

 最初に入るエリアでは、過去に公開されてきた4カ国の概要紹介にくわえ、「古国の守護者――遺跡シリーズ魔物」として、数々の魔物の造形物を展示。リアルに作られた「遺跡守衛」も座っているが、起き上がって襲いかかってくることはないので、安心してほしい。

遺跡守衛の展示(動きません)

 順路に沿っていくと、メインとなる新地域・フォンテーヌの展示エリアだ。背景コンセプト、キャラクターコンセプト、魔物コンセプトといった世界観を重視するプレイヤーなら気になる要素だけでなく、鍛造武器の展示も。さらに、ゲーム内で実装された水中探索をモチーフにした「水中の不思議な旅へ・体験空間」「音に浸る・体験空間」では、水中を感じさせる鮮やかな空間を楽しめるだけでなく、フォンテーヌのメインテーマ楽曲や戦闘曲の試聴コーナーも設置されている。

水中探索を体験できる

 続いて、「フォンテーヌ印象・創作空間」だ。今回の展示のためにクリエイターが創作したコラボレーション作品の数々が並んでおり、廃材で作られた「アンドリアス」や段ボールで作られた「正機の神」などの印象的な作品がズラリ。『原神』の世界が、多様なクリエイターの手によって、さまざまな方面に広がっていることを実感できるエリアとなっていた。

段ボールで作られた正機の神

 そして、最後に待っているのがインタラクティブエリア。ゲーム試遊エリアをはじめ、体験型コンテンツとしてスタンプラリー、ぬいぐるみ投げ、絵合わせパズルといったアトラクションが用意されている。来場者はスタンプカードに記されたミッションをクリアすると、景品としてキャラクターカードと交換できる仕組みだ。

ぬいぐるみ投げも楽しめる

 新たな都市であるフォンテーヌの雰囲気に浸り、『原神』が作られる過程の裏側や、さまざまなコラボレーション作品、美麗なアートワークを堪能できる「テイワットでの果てなき冒険の旅・フォンテーヌ編」。プレイヤーなら誰もが満足すること間違いなしの展覧会と言えるだろう。

©️COGNOSPHERE

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