『17LIVE』による過去最大規模のVライバーオフラインイベントが開催 推しとファンがリアルに交流できる貴重な体験に

 ライブ配信アプリが台頭し、Vライバー市場が活況を帯びている。誰でもスマホさえあれば、お気に入りのキャラクターやアバターの姿になり、歌やトークなどの一芸を披露でき、かつ顔バレもしないとあって、気兼ねなくライブ配信に挑戦しやすいのが市場を広げている一因となっている。

 こうしたなか、『17LIVE』による、「Vライバー」ジャンルの設立5周年を記念したオフラインイベント「イチナナVライバー 5th Anniversary Party」が2023年8月13日に開催された。

 今年6月に、17LIVEのアプリ内で実施されたオンラインイベントを勝ち抜いた14名のVライバーがステージに登場し、ライブパフォーマンスやトークショーを実施。

5周年にふさわしい過去最大規模となるVライバー限定のリアルイベントとなった。

イチナナVライバー5年間の軌跡を詰め込んだリアルイベントが開催

 会場に入ると、エントランスにはVライバー30名が集結した特大集合パネルが飾られていた。そのほか、物販ブースやイチナナVライバーの5年間を振り返るヒストリーボード、Vライバーの作品展示コーナーが設置されていた。

 Opening Actでは、Vライバーの猫ノ森ましろ(ねこのもりましろ)、蒼瀬れと(あおせれと)、オーリが登場し、「ブリキノダンス(日向電工)」を披露した。

 オープニングにふさわしいロック調のリズミカルな楽曲で、3人の息の合ったパフォーマンスは会場を盛り上げた。

 Opening Act後には、MCを務める遠山大輔(グランジ、吉本興業所属)、Vライバーからは清 楼銘(しん ろうめい)とスラたんが登場。

 スラたんは「6月に台湾で行われた『17LIVER EXPO 2023』では少し出演させてもらったが、今回のような大きいイベントは初めて。Vライバーのジャンルが設立されて5周年という記念すべきイベントにMCとして呼んでいただけて、とても嬉しい」とコメントした。

 清 楼銘は「私自身、こういうイベントのMCを担当するの初の機会で、正直何を喋ろうか考えているくらいドキドキしている」と話した。

 次いで、最初のコーナーとなる「FUN FAN劇場」が行われた。

 Vライバーの朝日奈あみ(あさひなあみ)、内川桃子(うちかわももこ)、姫歌らみぃ(ひめからみぃ)らが、雑学クイズに答えて点数を競い合うゲームに挑戦。

 全5問が出題され、総合点で1位になったのは内川桃子、最下位は朝日奈あみという結果となった。

 朝日奈あみは“会場と配信で観ている人の前で全力告白する”という罰ゲームを行い、「いつも公式配信を観ている皆さん、こんなポンコツなお姉さんだけど、みんなのことが大好き。これからもよろしくね」と大きな声で伝えた。

 姫歌らみぃは「クイズには自信があったが、結果的に0点だったので悔しかった。でも、素晴らしいステージに立つことが本当によかった」と感想を述べ、内川桃子は「5周年記念のイベントに呼んでもらえて、本当に感謝している。今日初めて私を見たという方は、ぜひ配信に遊びに来てくれたら嬉しい」と話した。

人気Vライバーとファンによる「温かいやりとり」

 続いては「バーチャルおしゃべりSHOW」が行われ、今回は3人のVライバーが会場のファンと楽しいトークを繰り広げた。

 年内にオリジナルモデルのお披露目を目指しているVライバーのふあね(仮)は、「ドM/ど変態/豚ちゃん/いじり好き」が配信に集まるのが特徴で、出だしのコール&レスポンスでは「みんな、ブヒッてる?」という面白い掛け声から始まった。

 最初に「ガチャ5回以上やった人」という質問を投げかけると、この日15回以上ガチャを回した男性から挙手が上がり「15回やったが、コンプリートはできなかった。でも、自分の推しも含めて欲しいものをゲットしたので、満足している」とコメント。

 ふあね(仮)はそれに対し、「SかMか豚だったらどれですか?」と質問を投げかけると、男性は「圧倒的に豚ですね」と答え、周囲を笑いに誘った。

 「台風かもしれない、そんな足元が悪いなかでも、こんなにたくさん会場に来ていただいて本当に感謝している。答えにくいコール&レスポンスもやってくれて嬉しかった」(ふあね(仮))

 2人目は17LIVEで5年間Vライバーとして配信している電脳塵イチカ(さいばーでぶりいちか)が登場。

 「我こそは、一番遠くから来ている人いたら手を挙げて」という問いかけを会場にすると、「この日のために北海道から来た」という男性が挙手。Opening Actに出演したオーリ目当てにイベントを足を運んだそうだ。

 また、岡山からイベントに参加した男性は、2018年からずっと電脳塵イチカを追いかけている大ファン。

 「楽しいことも辛いこともあったけれど、みんなで乗り越えてきた思い出があるので、この先も5年、10年とずっとイチカさんについていきたい」と熱い思いを推しに伝えていた。

 電脳塵イチカは「バーチャルおしゃべりSHOW」を終えて、「当時はVライバー自体が少なくて、みんながこうして集まれる場を作りたいと思っていた。今回、いろんな推しの人がいるのを見ると、すごくほっこりした。これからも、Vライバージャンルを盛り上げていけるように頑張りたい」と語った。

 3人目にステージに上がったのは夢叶るあ(ゆめかなるあ)。

 「大きなステージに出るのは初めて」と話していたが、独特の動きや雰囲気、会話のセンスはインパクトが大きく、会場から「可愛い〜」の声が飛び交うほどだった。

 そんななか、夢叶るあがこの日ために考えてきたスペシャルな質問を発表。

「炙りチーズサーモンが好きな人は?」

 この質問に対し、女性ファンが手を挙げて「ちゃんるあが好きだから、炙りチーズサーモンも好き。実は先月、初めて炙りチーズサーモンを食べにお店へ行く機会があり、炙りチーズサーモンの魅力を教えてくれてありがとう」と伝えた。

 また、お悩み相談では、「どうやったらちゃんるあみたいに可愛くなれるのか」という質問が女性から上がった。

 これに対し、夢叶るあは「あなたはもうすでに可愛い」と答え、会場を楽しませた。

 「今日はすごく緊張したが、スキップしているだけでも会場から拍手をもらえて、すごく温かいなと感じた。またこういう機会があったらぜひ参加したいし、また時間があったらみんなと一緒に遊びたい」

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