『今日好き 夏休み編2023』5話ーー“フライング告白”ではなみち号泣……まうの恋は成就する?

まう、はなみちにフライング告白した結果は?「ちゃんとキモチを伝えにきました」

 「東京都の高校1年生、15歳。小國舞羽です。『今日好き』に出たい理由は、彼氏がほしいからですーー」

 オンエアが始まって最初に流れ始めたのは、会議室のような空間で、どこかホームビデオのような質感の映像。画面に映るひとりの女子が話し始めると、“引き”だった画角が整った彼女の顔の方にズームアップしていく。いま、この旅で見ているのに比べると、なぜだか少しあどけない印象を覚える。そのまま語られたのは、はなみち(植野花道)が好きで、恋人になりたいという『夏休み編2023』参加以前から募らせていた、まうの一途な想いだ。

 先に引用した自己紹介と、ホームビデオのような質感という点から想像するに、おそらく『今日好き』参加オーディションの応募動画かなにかだろう(旅を始める前後のまうで、表情に大きな違いがあるので、この応募動画の全貌はぜひ見逃し配信などでぜひともご覧いただきたい)。普段の『今日好き』らしからぬ幕開けとなった今回の5話。『夏休み編2023』3日目。まうが、はなみちに人生初の告白をする。

 告白の言葉は「私のキモチは届いていないかもって思っちゃって。こういう形になっちゃうんですけど、ちゃんとキモチを伝えにきました」と、このタイミングでサプライズをした理由や、「付き合ったらお互いが行きたいところにも行ったりしたいし、手を繋いだりとか、カップルらしいことも一緒にやりたいな」といった未来予想図を広げるもの。最後には「好きです。付き合ってください」と、小さな手が、彼女よりも2歳年上のはなみちの方に伸ばされる。

 前回の4話を振り返った際、まうがはなみちと久しぶりの2ショットをしたタイミングであること。3日目に2ショットに誘えるのは男子からのみで、2日目夜からの“出順”を踏まえて、この日の夜の2ショットではのあ(田仲埜愛)が誘われる可能性が高いと思われることから、まうがライバルの女子から“逃げ切るため”といったニュアンスを多少なりとも強調する形で、この告白を決意したという旨を筆者は想像ながらに綴った。この考え方は、1週間が経過したいまも大きな間違いではないと感じている。

 だが、彼女の告白の言葉を眺めてみると、ここで旅をリタイアするというある種の犠牲を払ってでも、自身がはなみちを好きであると証明するための担保として、この告白の機会を利用したと読み取れる。裏を返せば、4話で想像された通り、まうにとっての告白をする最大のチャンスが、やはりこの3日目だったことがさらに色濃く証明されたわけだ。

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