視聴者を魅了した「VCR GTA」の筋書きなき展開 大盛況のイベントで生まれた反省と期待
スタートした「VCR GTA」 始まりから終わりまで見どころシーンの連続!
「VCR」はここ1~2年ほどで、『RUST』『ARK』といった多人数参加型ゲームに配信者を一斉に集めてゲームをさせ、そのなかで起こるドラマを楽しむコンテンツ/企画として一気に注目が集まるようになった。
多人数参加型のゲームであり"見せ場"を生み出すという点で、熱心なファンからは早いタイミングで『GTAV』を望む声があがっていた。
実際にスタートしてみると、『GTAV』に初めて触れるプレイヤーも多かったことや、職業それぞれの細かい設定について理解を深める必要もあり、初日・2日目はかなりバタバタとしたシーンが続くことになった。
そんななかでも、警官vs悪党という分かりやすい図式のなかで、横暴に振る舞ったりメソメソと悲しんでみせたりと、幾分か大仰なトークで笑いを誘うシーンがいくつも生まれていった。
いきなり車やバイクに追突されることもあれば、意図しないバグに見舞われたりアクションをしてしまったり、スピード違反で警察とカーチェイスして逃走したかと思えば、それとは逆にスピードと法律を遵守して街中を走行して乗客を発狂させるなど、多くのリスナーがその様子を見て楽しんだ。
中盤3日目~4日目を迎えるころには、徐々にゲームプレイ・ロールプレイに慣れ、時間帯によっては70人以上の配信者が集まってさまざまに動いていくことになった。それら一つひとつの行動は生活となり、ひとつの社会として形成され、さまざまな名・迷場面が誕生した。
日が徐々に包むにつれて、プレイングに慣れたことでより深く面白みを感じられるシーンが増えていった。
例えばメカニック。「VCR GTA」の設定では、使用できる車の種類が乗用車・バイク・アメ車・スーパーカー・スポーツカーなど60台以上にわたり、カーメカニックに就けばライト、内装、ナンバープレート、ホイールなど事細かにカスタマイズできる。変更可能な要素がなんと1000個以上あるので、そのやり込み度の高さが分かる。
当初は整備やカスタマイズを担っていたメカニックの面々も、期間中盤以降は車の持ち主に車の塗装などのやり方を教えはじめると、これが一部のプレイヤーにズバっと刺さった。見た目が面白そうな車やバイクを購入して、1時間以上かけてカラーリングとカスタマイズを延々と考えていく姿が毎晩のように配信されたのだ。