所有の喜びを刺激してくれる「プレミアムな佇まいとスペック」 デルのクリエイター向けノートPC『New XPS 15』の魅力

 ノートPCに求める要素とはなんだろうか。仕事や映像編集などのコンテンツ作りなどをスムーズにこなすため、スペックが重要になるのは間違いない。加えて、持ち歩く機会が多いノートPCにはデザイン面での満足感も求めたいところだ。

 2023年にデル・テクノロジーズ(以降デル)から、第13世代のインテルCoreプロセッサーを搭載したノートPC『New XPS 17』、『New XPS 15』、『New XPS 13 Plus』が発表された。XPSはデルが展開しているノートPCの中でも、特にプレミアムさに重点を置いたシリーズだ。

 今回は展開サイズの中でも真ん中に位置する『New XPS 15』を紹介する。パワフルさとデザイン性、それに画面サイズを求めている人にとって、良い塩梅のモデルになるだろう。

高級感あふれるアルミニウムボディと、異素材の組み合わせ

 正直、ひと目見たときから「コレはカッコいいプロダクトだ」と実感した。ディスプレイのベゼルが極めて狭く、まるでスクリーンを直視してるかのよう。画面占有率は92.9%にものぼる。

 特徴的なのが、アルミニウム削り出しの筐体。アルミを用いたノートPCは珍しいものではないが、天板の梨地加工の凹凸が深く、手触りや質感に個性を感じる。立体感が強いおかげか、つい指で触りたくなるほど。

 側面は傷つきにくいダイヤモンドカット加工がなされている。天板とやや異なる表情をしているため、視覚的にも楽しい。

 一方で、手首を乗せるパームレスト部分にはカーボンファイバーが用いられている。汗による張り付き感がなく、タイピングも快適だ。アルミのパームレストは熱さや冷たさを感じにくいが、樹脂製ならそのようなこともない。

 重量は1.86Kg(フルHD+仕様)、厚みは18mm。15インチのクリエイティブノートとしては軽量な部類といえる。

 また、底面にはエアフローのためのスリットが刻まれている。後述するが、動画編集のように重い作業をする際には排熱が重要になってくるため、この仕様は嬉しい。

安心して作業できる高いスペック

 『New XPS 15』は、購入時にCPUやGPUなどをカスタムできる。今回紹介するモデルは、CPUに第13世代 Core i7-13700Hを、GPUにRTX 4050を採用している。メモリーは16GBだ。

クリエイティブ向けノートを謳っているだけあり、動画編集ソフトの「DaVinci Resolve 18」を使ってもサクサクと動作している。動画編集にはGPUが重要となるが、ノートPCでありながらGPUを搭載しているのは心強い。

 試しに、10秒程度のFHD動画と4K動画の編集、および書き出しを行った。どちらもプレビューはカクつくことなくスムーズに描写され、書き出し時間についてはFHD動画が約10秒、4K動画は約30秒ほどだった。動画編集にも強いPCと言っていいだろう。

 タッチパッドもかなり快適な操作性だった。面積が広いため、ワンタッチでアクセスできる範囲が広いのは助かる。指の滑りもなめらかで、個人的にはかなり気に入ったポイントだ。快適なタッチパッドはPC作業の生産性に直結するはず。

 キーボードに関しては、静音性の高さが際立っていた。筆者はいくつかノートPCを所有しているが、なかでも断トツでタイプ音が静かだった。外出先でPCを操作する際にタイプ音を遠慮してしまう人には嬉しい配慮だろう。

総合点が高い、文字通り「プレミアム」なノートPC

 スペック面ではGPUを搭載できる点が心強く、動画編集や写真編集などをこなしたい人も満足できるだろう。一方で、デザイン面にも抜かりがない。アルミボディや狭縁ベゼルなど、プロダクトとしての美点が高い。「パワフルなノートPC=大きくて野暮ったい」といったパブリックイメージを払拭するようなモデルだと言っていい。

 また、今回は動画編集でのクリエイターマシンとしての使い心地を紹介したが、PCゲームをプレイするためのゲーミングマシンとして使うのも悪くない。実際にいくつかのタイトルをプレイしてみたが、快適にプレイができた。

 誰もが理想とする、仕事も趣味も任せられて、デザインも美しい一台。『New XPS 15』なら、その願いを叶えることができるだろう。まさに”プレミアムノート”を体現するモデルだ。

○参考情報

DELL公式『New XPS 15』

DellよりAlienware『New Alienware x16ゲーミングノートパソコン』発売 

デル・テクノロジーズはプレミアムゲーミングパソコンであるAlienwareの『New Alienware x16…

 

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