1956年の大泉学園から2070年のディストピア化した渋谷まで……4つの時代をタイムスリップする「ImaginaryPark2070」体験レポート

「ImaginaryPark2070」体験レポ

2017年の羽田空港には巨大立方体「カド」 2070年の渋谷はまさかのディストピア化

作中において羽田空港に突如あらわれた「カド」

 続いて進んでいくと2017年の羽田空港にたどり着いた。こちらは、『正解するカド』にちなんだ世界となっており、物語本編において突如羽田空港の滑走路に現れた立方体「カド」が圧倒的な存在感を放つ。「カド」の特徴的な部分である“動き続ける幾何学模様”もしっかり再現されていて、もしかすると上から「ヤハクィザシュニナ」が自分を見ているのでは、なんて思ってしまう。ちなみに、やはり「上に登りたい」というユーザーが多かったことから、後述する隠しエリアを経由して上に乗ることもできるようだ。

 最後の世界は近未来、2070年の渋谷だ。こちらはディストピアな雰囲気のエリアとなっており、SHIBUYA 109を思わせる建物を中心として、あたり一面中に植物が生い茂っている。この世界では『楽園追放』の機動外骨格スーツ「アーハン」と『怪獣デコード』の「怪獣ウーク」が出迎えてくれる。『怪獣デコード』はVRアニメーションも製作されており、そのため迫力満点、細部に至るまで作り込まれた美しいアセットも見どころだ。

2070年の荒廃した渋谷。ちなみにこのエリアの自販機からは「忠犬ハチ公」らしき銅像をゲットできる

 ほかにも、『楽園追放』のアンジェラ・バルザックのイラストが飾られているほか、少女漫画雑誌をパロディした“らくえん追放”など、さまざまなポスターがいたるところに設置されている。ディストピア化した渋谷が舞台ということで、全体的に荒廃した暗い雰囲気が漂うエリアだが、『楽園追放』のパロディポスターによってどこか明るい雰囲気がでている。

突然現れる「らくえん追放」が我々をゆるっとさせてくれる

隠しエリアは『楽園追放』の電脳世界・ディーヴァ 行き方はギャラリーページをチェック

 そして「ImaginaryPark2070」内にある謎解きギミックを解くと、隠しエリアである『楽園追放』に登場する電脳世界・ディーヴァに向かうことが可能だ。

 上空に浮かんでいるディーヴァのもとに到着すると、冒頭で紹介したメモリをはじめ、3人のキャラクターがダンスを踊りながら出迎えてくれる。ネタバレを防ぐため、たどり着くまでの様子をギャラリーページ後半に載せておくので気になった方は記事末尾のリンクからチェックしてみてほしい。

 流れている楽曲にはボイスが入っていないが、今後のアップデートでボイスが入り、歌詞付きの楽曲となるそうだ。メモリらが歌う楽曲は一体どんなものになるか、今後に期待だ。

 ここまで「ImaginaryPark2070」の各エリアを紹介してきたが、入り口がまっすぐ進んだ中央部分にはイベント用のステージが用意されている。ちなみに、前面のどこかにある隠し階段でステージに登ることができるようだ。こちらが隠しエリアへの第一歩なので、ぜひ発見してみてほしい。

 執筆現在、イベントの開催は予定されていないとのことだが、今後は新作アニメの発表会や『怪獣デコード』や『正解するカド』といったコンテンツにフィーチャーしたイベントの開催を予定しているとのことだ。

 「ImaginaryPark2070」は、東映アニメーションのIPをふんだんに活用した、いわばテーマパーク的なワールドという印象だ。観たことのある作品の要素に興奮することもあれば、まだ観たことのない作品のキャラクターに惹かれて「観てみようかな」と思わされることもあり、様々な作品に触れるいい機会だった。本ワールドは今後もアップデートをする計画があり、『ONN’ON STUDIOS』のプロジェクトリーダーを務める野口光一氏いわく「大きな発表をするときや、イベントなどで積極的に活用していきたい」とのこと。「ImaginaryPark2070」はVR、PCのどちらからでも入場が可能だ。ぜひワールドを探検してみてほしい。

■関連リンク
『ONN’ON STUDIOS』:https://onnon-studios.com/
「ImaginaryPark2070」(VR/PC用ワールド):https://vrchat.com/home/launch?worldId=wrld_6735368a-f059-4a5a-895b-a6dde472280f

『銀河鉄道999』©松本零士/零時社・東映アニメーション
『宇宙パトロールホッパ』©東映アニメーション
『レインボー戦隊ロビン』©東映アニメーション
『魔女っ子メグちゃん』©東映アニメーション
『大空魔竜ガイキング』©東映アニメーション
『正解するカド』©東映アニメーション/木下グループ/東映
『楽園追放』©東映アニメーション・ニトロプラス/楽園追放ソサイエティ
『怪獣デコード』©円谷プロ・東映アニメーション
『ONN’ON STUDIOS』©東映アニメーション

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