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“化粧品のような美しい縦折りスマホ”が海外で登場 『vivo X Flip』はアジア女子の注目の的に?
海外でvivoが発売した折りたたみスマートフォン『vivo X Flip』は見た目と楽しい使い方を両立した縦折り式モデル。この縦折り式のスマートフォンは海外ではすでに多数のモデルが発売されており、特に女性の間で注目を集めている。折りたためば手のひらにのるコンパクトなボディーは持ちやすく、小さなバッグの中にも入れやすいのだ。
スマホには見えないコンパクトで美しいボディー
vivoというメーカーは日本に上陸していないためあまり知られていないが、世界シェアで常に5位以内に入る大手のメーカー。数多くある縦折り式スマートフォンの中で『vivo X Flip』が人気なのは、そのデザインだ。
まずは紫色モデルの外観を見てみよう。本体外側には3インチの大きなディスプレイと円形のカメラを配置。そして表面はビーガンレザーで覆われている。このレザー部分をよく見てみると、ブランド品のバッグのように型押しによるクロスパターンで仕上げられているのだ。コンパクトでバッグのようなデザインのスマートフォンなんて他には見たことが無いだろう。
本体を開くとその表面仕上げの美しさがよくわかる。ケースをつけなくとも美しいボディーはこのまま人に見せびらかしたくなるのではないだろうか?
本体のカラーバリエーションは3色ある。シルクゴールドカラーは貝殻を磨き上げたような輝きがあり、派手さは無く上品なイメージだ。
そしてダイヤモンドブラックは落ち着きのある黒の表面に細かいクロス模様を入れている。男性が買うならこの色だろうか?
折りたたんだときの外側の画面は時計やスケジュールなども余裕をもって表示できる。ポケットから取り出して閉じたままでもある程度の操作ができるのだ。サイズは大きいもののコンパクトな時計を持っているかのような感覚で使える。
また外側の画面ではアプリを動かすこともできる。682 x 422ピクセルの解像度があるので、SNSのタイムラインやメッセージを手軽に見ることもできそうだ。動画の再生もできるだろう。
外側の画面の最も有効な使い方は自撮りするときのライブプレビューだ。『vivo X Flip』のメインカメラは5000万画素。本体を閉じたままカメラを起動すればこの高画質なカメラで自撮りできるわけだ。1200万画素の超広角カメラも搭載しているのでグループセルフィーの撮影も問題ない。
本体を開けば6.74インチの画面が現われる。縦折り式スマートフォンのメリットはこのように開けば普通のスマートフォンと変わらぬ大きさになるのだ。なお、スペックを紹介するとチップセットは高速なSnapdragon 8+ Gen 1、フロントカメラは3200万画素、バッテリーは4400mAhで44Wの急速充電に対応する。
本体サイズは開いたときが166.4 x 75.3 x 7.8mm、閉じたときが86.4 x 75.3 x 16.6mm、重量は198g。特別な機能は搭載していないが、設定からは外画面の壁紙や時計、使用するアプリの選択などが行える。
化粧品のパレットを使うように自撮りができる
折り畳み式のスマートフォンは本体を途中まで曲げた状態で使うこともできる。この折り曲げる状態を「フレックスモード」と一般的には呼んでいる。
本体を開いたときの角度は110度くらいまで。机の上に置いたままL字型に曲げれば三脚いらずで自撮りしたりビデオ会議に出席したり、あるいは動画を見るのもそのまま行える。
このフレックスモードを最大限に活かすアプリが「メイク用ミラー」だ。この記事を書いている筆者は男性だが、このアプリは男性でも使うのが楽しいと思えてしまうほどだった。メイク用ミラーを起動すると、ディスプレイの表示が上下に分かれ、それぞれに縁取り表示がされる。下部側にはファンデーションなどのパレットが並び、本当に化粧をするような感覚で自分の顔に美顔効果を与えながら自撮りができるのだ。
パレットの種類は6つ。ベースから口紅まで、パレットに表示される色の中から気に入ったものをタップすれば、自分の顔に反映されていく。そして好みのメイクが決まったらその瞬間を撮影できるのだ。実用性だけではなく見た目も楽しいメイク用ミラー、もしかすると今後化粧品メーカーとのコラボもあるかもしれない。縦折り式スマートフォンのキラーアプリと言えるだろうか。
◆ツァイス仕込みの高性能なカメラを搭載
『vivo X Flip』の魅力はそれだけではない。カメラは老舗のレンズメーカー、カールツァイスとコラボを行っている。同社はソニーとも提携しており、Xperiaのカメラ部分にも見られる「ZEISS」の青いロゴが『vivo X Flip』のカメラ部分にも入っている。
カメラの使い勝手も高い。画面の上から下にスワイプするとクイック設定パネルが出てくるため、画像サイズやセルフタイマー、手振れ補正、透かしなどを簡単に設定できるのだ。動画撮影中なら解像度の変更もワンタッチと使いやすい。
実際に何枚か撮影してみた。撮影モードには「ZEISSナチュラル」があり、ツァイスのレンズを通したような、アナログ感を味わえる色合いに仕上げることができる。最近のスマートフォンは色合いがやや派手になりがちだが、被写体によってはナチュラルモードで撮影したほうが味わいが高まる。
小型で持ちやすいため、かばんからさっと取り出して本体を開いて撮影する、という街中スナップにも向いていると感じた。
スマートフォンを選ぶときは価格や性能を真っ先に気にするだろう。だがvivo X Flipはケースをつけなくとも美しいボディーデザインと、本体をたたんだときの使い勝手の高さから選びたくなる製品だ。現時点では中国でしか販売されていないのが残念だ。日本で知られざるこのようなスマートフォンが、海外ではいろいろと販売されているのである。
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