YouTuberたちは何故“人気”を手放してまで留学するのか 様々な事例から考える

 YouTuberの留学といえば、これまでもアバンティーズ・リクヲが留学を理由にグループでの活動を休止。はじめしゃちょーの畑・凸(とつ)も、同様の理由でグループを卒業している。

 アバンティーズ・リクヲは、2021年3月に公開された動画でアメリカへの留学を発表。リクヲだけでなく、2019年に休暇で訪れていたサイパンで水難事故に遭い、この世を去ったメンバー・エイジの夢がアメリカ留学だったことから、「自分が代わりに夢を叶えたい」という思いもあり、留学を決意したと説明していた。渡米後は個人チャンネルやSNSで現地での様子を公開している。

リクヲは今年、留学します。

 はじめしゃちょーの畑・凸に関しては、2022年12月に韓国留学のためグループから卒業することを発表。2019年に開催されたオーディションで合格を勝ち取り、はじめしゃちょーの畑のメンバーになった凸は、加入前から抱いていた「韓国系の飲食店を開く」という夢を叶えるため、語学などの勉強も兼ねて留学すると説明していた。凸はその後、今年の3月にグループを卒業、渡韓しており、現在は個人チャンネルで動画を投稿している。

凸が畑を卒業します。

 日本でYouTuberとして確固たる人気を手にしたクリエイターたちは、なぜその人気を手放す可能性が高いにも関わらず留学するのか。YouTubeで多くの経験を積んだ3人の留学理由を振り返ると、より自分の見識を広げたり、夢のための第一歩であったりする例が多いようで、いずれのクリエイターも「動画のネタ」としてでなく一人の人間として真剣に考え抜いた末であることがわかる。

 また、暮らす場所にとらわれず活動できるYouTubeが主戦場であるクリエイターたちにとっては、海外での生活によって逆にコンテンツの幅が広がり、よりいっそう人気に繋がる可能性を秘めているともいえる。それも踏まえて考えれば、YouTuberたちの留学は自身とコンテンツ、双方の可能性を広げるためのものといえそうだ。

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