伸び悩んで「温泉チャンネル」から「心霊動画」にシフト。原田龍二が語る“YouTube活動の本音”

「心霊スポットで声が聞こえても鵜呑みにはしない」

ーー実際に霊障を体験したことはありますか?

原田:2022年の6月に行った某処刑所跡で、初めて体に痛みを覚えました。

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ーーこれまでファンタジーだったものが、リアルに自分の身に降りかかったと思います。「心霊スポットに行きたくない」という気持ちにはならないのですか?

原田:それがないんです。独特の感覚だとは思うんですけど、“もっと行ってやろう!”という気持ちになっちゃうんですよね。

ーーなぜ、そんなにも前向きに取り組めるのでしょうか?

原田:根拠はないんですが、その質問に答えるとしたら「強い守護霊がついているから」じゃないかなと思います。いままで生きてきた約50年の中で(現在52歳)、“間違いなく守られたな”という場面がいくつもあるんですよ。だから、毎日どこかの場面で、必ず手を合わせるようにしています。

ーー原田さんが心霊スポットに行く際に意識していることはありますか?

原田:嘘をつかないことですね。特に役者なので「演技したな」と思われるのも嫌ですし、なによりも僕がとっても疑い深い人間なんですよ。思慮深いのではなく“疑い深い”。

 たとえば心霊スポットで声が聞こえたとしても鵜呑みにはしません。「聞こえた」とは反応しますし、自分の感覚にも従いますが、まずそれさえも一旦置いておく。まず疑って、スタッフに同意を求め、最後に阿部さんに答え合わせをするかたちをとっています。

ーー数多く心霊ロケをする中で、原田さんの人生観や考え方が変わったと思うことはありますか?

原田:阿部さんとの出会いは大きいのではないかと思います。阿部さんの心構えもそうなんですが、ロケ中など、阿部さんがいま、どう感じているのかを考察していますね。やはり場所によって、強烈な霊もいれば、ただそこにいるだけの霊もいる。そこで「この人(霊)はどういう人生を歩んできたのか」と考えるようになりました。学びと言ったら大袈裟ですが、阿部さんと一緒にいるだけで、自分の心にすごくいい栄養をもらえている気がしますね。

ーー心霊スポットに足繁く通う原田さんですが、ご家族の反応はいかがですか?

原田:妻が怒るので「自宅に霊を持ち帰らない」というのを意識しています。妻は「ウチに帰るときは塩をまいてくれ」と言っているのですが、僕がそれをやらなくなってきたんで、もう諦めていますね。100箇所近く行っていますから、妻もだいぶ麻痺してきて、おかげさまでやりやすくなりました(笑)。

 いまでは、僕よりもチャンネルのコメントを見ていて、僕がそのコメントを見て心が折れるんじゃないかと心配しています。でも僕は、まったく折れないし、ビクともしないです。そういう意見があって当然だと思っていますから。

本音は「歌ってみたい」

ーー今後、YouTubeでやってみたいことを教えてください。

原田:これ、初めて言うんですけど……歌ってみたいです。

ーー驚きです(笑)。

原田:萩原健一さんのコンサートがすごく好きで、あれができる人は、日本にまずいないと思うんです。萩原さんの歌をカバーして『THE FIRST TAKE』のようなかたちで歌いたいですし、心霊スポットでやってもいいなと思います。とにかく僕は、人間も幽霊も股にかけてやりたいんですよ。

 あとは、『川口浩探検隊』(テレビ朝日系)のように、UMAや心霊をテーマに世界でロケをしてみたいですね。タイのコーディネーターさんに聞いたのですが、タイは今、除霊が流行っているらしいんです。そういうところでの調査や、ペルーで神と交信できるという飲み物「アヤワスカ」を飲んで自分の内面を旅するとか……。20年前からそういったことに興味はあったので、今まさにその感覚が実を結ぶんじゃないかと期待していますし、僕にしかできないロケではないか、と思っています。

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