Peatix、チケット申し込みをNFTホルダーに限定する機能を提供開始 保有者限定イベントや特典コンテンツの配布などへの活用に期待
イベント・コミュニティ向けのプラットフォーム「Peatix」を運営するPeatix Inc.は、チケット申し込みの対象者をNFTホルダーに限定する「Peatixトークンゲ ーティング」の提供を開始した。
この度実装された新機能「Peatixトークンゲーティング」を利用することで、イベント主催者は、参加者をNFTホルダーに限定したイベントの管理・運営をすることができるようになる。本機能は主催者が運営するNFTコミュニティのNFTホルダーを対象にしたイベントを開催するだけでなく、外部のNFTコミュニティにイベント参加権利の付与や、それらのNFTホルダーに限定した特典コンテンツを配布するなどの活用方法を想定しているという。
実装の背景にあったのは、「最新のテクノロジーであるはずのNFT、そのイベントの現場で非常にアナログな方法で保有者の認証をおこなっていたこと」にあるという。これまでにも、Peatixでは参加者を「特定のNFTホルダー限定のチケット」を発行するイベントがおこなわれいた。しかし、これらのチケット管理に際し、申込者が当該NFTホルダーであることを認証するプロセスがなかったため「イベント前の参加者の管理や、イベント当日の受付が手作業となり大きな負担になっている」という悩みが同社に寄せられていたという。そこで、「Peatixトークンゲーティング」を実装されたというわけだ。
利用の流れとしては、主催者はPeatix上で通常通りイベントページを作成後、チケット申し込みに必要な暗号トークンのコントラクトアドレスをPeatixに申し出て登録する。Peatixによる「Peatixトークンゲーティング」設定完了後、参加者は「MetaMask」「WalletConnect」のいずれかのウォレットサービスを通じてNFTを認証することで、トークンゲーティングチケットを申し込みできるようになる。
サービス提供開始時は、利用料は発生せず、無料チケットのみに利用可能。Peatixの通常チケット機能を利用した有料チケットと、トークンゲ ーティングを利用した無料チケットを併売することは可能とのこと。なお、アプリ版「Peatix」でのサービス提供は未定。
また、実装に先駆けて、シンガポールに拠点を置く「Bored Island Group」が本機能を活用した例も紹介されている。5月20日にシンガポールで開催されたイベント『APEHOUSE 5』(https://apehouse.peatix.com/view)では、参加者を「シンガポールのBored Ape Yacht Club(BAYC)」のNFTコレクターに限定し、世界初のプロフィール画像NFTギャラリーである「BIGH AUS」がお披露目された。
同社は本機能を活用することで「NFTコミュニティが主催するホルダー向けイベント、ファンクラブなど、特定のスポーツチームやアーティストのNFTホルダーを対象にしたイベント、外部のNFTコミュニティのNFTホルダーを招待するイベント、特定のイベントなどで配布されたNFTコンテンツのホルダーを招待するイベントなど、主催者やコミュニティ同士のコラボレーション、コンテンツ配布によるイベント参加特典への応用など、“チケットやイベント・コミュニティ”の可能性が広がることにも期待している」とコメントしている。
Peatix CEO・原田卓氏のコメント
「NFTコミュニティやイベント主催者に効果的で使いやすいトークンゲーティングのソリューションを提供することで、サービスの利用シーンを拡大し、事業成長の可能性を高めることを目指します。今後、より多くのコミュニティにPeatixをご利用いただくことで、“クリエーターやオーガナイザーが共有体験を通じてコミュニティを形成・発展させることを支援する”という当社のミッションを推進します」
「Bored Island Group」創設者・Jaye Foo氏のコメント
「今回、『APEHOUSE 5』がPeatixトークンゲーティングを導入する最初のイベントとなり、とてもうれしく思っています。私は、トークンゲーティングがチケットの未来であると考えており、関係性のあるイベント会場やBored Island Groupが主催するイベントで再び利用できることを楽しみにしています。」
■関連リンク
Peatix:https://peatix.com/