『花束とオオカミちゃんには騙されない』10話ーー好意に対する“申し訳なさ”が怪しい……1番優しいメンバーからも疑われてしまった女子2人は?

 おみ(夏生大湖)がちせを誘い出した太陽LINEデート。おみと話したいと参加表明したマテウスに続き、みづき(美月)も参加を決める。

 切なかったのは、このデートの後、マテウスが、ちせとみづきがオオカミちゃんなのではないかとの予想を打ち明けていたことだ。「あの2人って申し訳なさがある」と彼女らの悩み方や配慮を疑わしい理由に挙げるマテウスはどこまでも優しい。そしてこんな風に思いながらも、みづきに対してありったけの愛情を全力投球で言葉でも行動でもぶつけ、他の男子メンバーからの恋愛相談にも嬉しそうに真正面から応えようとするマテウスの器の大きさに泣ける。

 さらにマテウスがみづきに対して「俺に対して申し訳なく感じてるの?」と顔を覗き込みながら質問していた姿も思い出される。「自分がマテちゃんに甘えているところがあると思う」と言うみづきの言葉に「みづきが?」と自分には全く思い当たるところがないというように聞き返すマテウス。

 マテウスからすれば自分がみづきへの好意を伝えれば伝えるほど、オオカミちゃんとしての葛藤を生じさせてしまうことがわかっていながら、それでも好きだと伝えずにはいられないことが甘えてしまっていると思っているのだろうか。そんな中、それでもみづきの「月LINEを自分以外の人に使う可能性があると思ったら嫌だと思った。やっぱマテちゃんだったわ」という言葉にマテウスの顔が綻ぶのを観るとこちらまで嬉しくなる。

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