『花束とオオカミちゃんには騙されない』9話ーー“年齢差の不安”を打ち消すハグに心が溶かされる りゅうたろうのストレートな「好き」にくれはは……

 また1人“花束ルール”を行使する者が現れた。りゅうたろう(今井竜太郎)がくれは(中川紅葉)を水族館に誘い出した太陽LINEデート。なんだか話が噛み合わず距離感も探り探りでぎこちない2人の姿は、あえてくれはがりゅうたろうと距離をとろうとしているように見えた。

 この変化の理由を聞かれたくれはは「中間告白の時に1個嘘ついてたなぁと思うことがあって。やっぱそれを乗り越えられてなかったなぁと思ってて」と切り出す。くれはの中ではやはり年齢差が気になるようで「私より歳が近い子の方が話が合うんじゃないかなぁと頭では思ってるんだけど……」と涙ぐみながら打ち明ける。

 そんなくれはにりゅうたろうは真っ直ぐ自身の気持ちを伝える。

「俺がくれはちゃんと同い年でも年上でも絶対くれはちゃんのこと見つけてたし、俺は歳とか関係なしにくれはちゃんのことが好きです」

 そして花束を差し出し繰り出した質問は「くれはちゃんに似合う大人になるからこれからもずっと好きでいていいですか?」という一点のみだった。くれはは花束を見ると「うわ、なるほどね」と笑って「そっか、なるほどね」と続けた。これははにかんでいるだけのように見えたがどうだろうか。

 くれはの手首には、りゅうたろうがプレゼントしたブレスレットはしっかりつけられており、アトリエでの作業時には大事すぎて汚したくなかったからつけなかった、という発言に、りゅうたろうはモヤモヤが解消され、思わず顔が綻ぶ。その後りゅうたろうからのハグを受けて「終わった、好きです」と呟いたくれはだが、これは「ダメだ、やっぱり好きだ……」の意味のようにも聞こえた。

 これまであまりはっきとした気持ちを示さなかったことから疑惑が深まっていたくれはだったが、とうたろう(柊太朗)からの「りゅうたろうの相談に一生乗ってたよ、ちょっとだけ敵対視されてた」という密告にも「可愛い」と言って笑顔をこぼしていた表情を見るに、オオカミちゃんではなさそうだ。最後のおみ(夏生大湖)とロビンのバースデーサプライズでも彼ら2人の息の合った小芝居がかなり利いていた。

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