1合炊きのIH炊飯器や湯葉が作れるIH鍋 なぜかエレコムの調理家電がスゴイことになってる!

深鍋タイプのIH卓上なべ『cocotte(ココット)』

 そして最後の製品が昨年発売されたIHクッキングプレート『HOT DISH』の深鍋タイプ『cocotte』だ。エレコムによると昨年、『HOT DISH』を発売した後、もっと深い鍋が欲しいという声が多かったそうだ。

IH卓上調理鍋『cocotte(HAC-IH01CWH)』(実勢価格1万6800円)

 その声に応えて登場したのがこの『cocotte』だ。ガラストップのため滑りやすいIHヒーターの上に鍋を置くため、専用の固定リングが付属するのが特徴だ。この固定リングは耐熱性の高い特殊なプラスチックを採用しているため、鍋肌を触ってしまって火傷するといった心配もない(鍋のフチは露出しているので注意が必要)。

市販の鍋の素を使って一人鍋が手軽に楽しめる。

 火力は保温/LOW/MID/HIGHの4段階。鍋や料理に応じて調整できる。発表会で試食したメニューで面白かったのが湯葉だ。『cocotte』はIHで加熱する仕組みなので温度を一定に保つことができる。このため、鍋に豆乳を入れるだけで簡単に湯葉が楽しめるのだ。これは酒飲みにはたまらないメニューだと言える。

『cocotte』で作った水餃子入りスープと湯葉。

 なお『HOT DISH』の焼きプレートも別売で購入でき(実勢価格9800円)、逆に『HOT DISH』を持っているユーザー向けに『cocotte』仕様の鍋も別売で用意(実勢価格6800円)している。

単身者や少人数世帯の新しい選択肢

 エレコムの担当者は説明会において「これまではパソコンやスマートフォンの周辺機器メーカーだったが、これからは食のシーンの周辺機器を作っていきたいと思っている」と調理家電への本格参入の思いを語った。実際、家電ライターとしてエレコムの調理家電は単身者や少人数世帯に向けた便利な製品だと感じた。近年、似たような製品はさまざま登場しているが、個人的にはエレコムの製品は充分な性能を搭載しつつ背伸びしない手に届く便利さと機能を兼ね備えた秀逸なアイテムが多いと感じられた。なお、発売は近日予定。参考サイトなどをチェックしてもらいたい。

◎参考情報
https://www.elecom.co.jp/category/cat_kitchen-appliances/?category=client-personal

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