3D映像が持ち運べる『nubia Pad 3D』を体験 立体的なYouTube視聴やカメラ撮影が楽しめる

3D映像が持ち運べる『nubia Pad 3D』を体験

YouTubeも3D表示が可能。豊富な3Dコンテンツを楽しめる

 3D撮影も楽しいが、『nubia Pad 3D』には3D体験を根本から変えてしまうアプリも搭載されている。それが「LeiaTube」だ。LeiaTubeはYouTube、Facebook、Twitch、Vimeoの動画をリアルタイムに3Dで再生してくれる。YouTubeで動画を視聴中に3Dで見たいと思ったら、動画のシェア先としてLeiaTubeを選択すれば、LeiaTubeが起動して動画を3Dで再生してくれる。このYouTubeの3D動画再生は当初思っていたよりも3D感が強く、立体感を十分に味わえる。

LeiaTubeでYouTube動画をそのまま3Dで再生できる

 ほかにも、3Dの動画やアニメーションを楽しめるアプリが『nubia Pad 3D』には入っている。「Leia Appstore」では3Dゲームがダウンロード可能で、奥行きのある空間でプレイするゲームは臨場感が高くハマってしまいそうだ。現時点ではまだゲームの数は数本しかないが、今後タイトル数が増えることに期待したい。無料でダウンロードできるデモもあり、それをプレイするだけでも結構楽しめる。

Leia Appstoreから落した3Dゲームのデモ

 3D映画も「LeiaFlix」から視聴できる。著作権の関係からかアメリカからしか視聴できないのが残念だが、有名な映画タイトルがいくつか揃っており無料で視聴可能だ。アクション映画などは3Dで見ると普通の平面な画面で見ていた時よりも迫力が違って見える。3Dタブレットが今後増えれば、Netflixのような大手制作会社も3Dコンテンツを提供してくれるかもしれないだろうし、反対に3D映画は3Dタブレットの普及に欠かせないキラーコンテンツではないだろうか?

LeiaFlixでは3D映画を視聴できる

 『nubia Pad 3D』をビジネス向けに応用できそうなアプリもいくつか入っている。「LeiaViewer」では豊富な3Dデータの公開や売買を行う「Sketchfab」の3Dコンテンツを表示できる。たとえば商品の3Dデータを作り、店舗でそれをそのまま『nubia Pad 3D』で表示すれば、来客に見せることのできる3Dデジタルサイネージとしても使える。3Dデータは画面をタッチして指先で動かしたり拡大縮小も可能で、まるで実製品を見ているような感覚になる。また3DコンテンツをSketchfabにアップしておき、それを『nubia Pad 3D』でデモして購入してもらう、ということもできるかもしれない。3Dを個人で楽しむだけではなく、ビジネスに結びつけるチャンスも『nubia Pad 3D』は提供してくれるのだ。

LeiaViewerはSketchfabの3Dデータを表示できる

 では、『nubia Pad 3D』はどのような人に向いているのだろうか? 立体感を効果的に出した写真や動画を撮影し、新しいコンテンツを作ってみたいというクリエーターは3D撮影を楽しむことができるだろう。またYouTubeの動画をよりリアル感を味わって視聴したい、なんて人にも向いていそうだ。3Dコンテンツはまだまだ市場には少なく、どのような可能性を秘めているかはなかなか判断しにくいところだが、メタバースの普及により2Dの平面から3Dの立体写真や映像を日常的に使う日が遠からず来るだろう。そんな時代には3Dタブレットや3Dスマートフォンは今よりも当たり前の存在になっているかもしれない。

 なお今回紹介した海外で販売されている『nubia Pad 3D』は日本の技適を通っているため、日本でも発売される可能性はあるかもしれない。海外での販売価格は1199ドル(約16万1000円)。日本ではぜひ手の届きやすい価格で発売してほしいものだ。

技適を通っているため日本での発売に期待がかかる

 

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