はじめしゃちょー、32万円分の“転売グッズ”を買い占める 「相対的に希少価値を上げる」策士の面に称賛の声

 フリマアプリ「メルカリ」上に溢れる様々な転売品。その中から自分のグッズだけを根こそぎ買い占める、YouTuber・はじめしゃちょーの動画が注目を集めている。

メルカリで自分のグッズ全部買ってみた

 4月17日に公開した「メルカリで自分のグッズ全部買ってみた」と題した動画ではじめしゃちょーは、今年で11年目に突入するYouTuber活動の中で発売・提供した数多くのグッズが今、メルカリで多数転売されていると説明。「なんと悲しいことでしょう……」と嘆きつつ、「メルカリに売ってる俺のグッズ、全部買い占めます!」と、自己回収すると宣言した。

 この買い占めには、明確な狙いがあった。というのも、前提としてまず、モノの価値・価格は、基本的に希少性が高ければ高いほど上昇する。この市場の原理を利用し、これまでメルカリにうんざりするほどあった自分のグッズを一掃することで、メルカリユーザーに「はじめしゃちょーグッズが今人気なのでは?」と勘違いさせ、結果的に新たに出品されるグッズにプレ値を付けようという算段だ。つまり、トップYouTuberとしての資金力を悪用……いや、活用した相場のコントロールを仕掛けるというわけだ。

 はじめしゃちょーは、「どんどん値段が上がって大変なことになっちゃう」と捕らぬ狸の皮算用にほくそ笑み、「売られ過ぎてるはじめしゃちょーグッズを自分で買って、はじめしゃちょーグッズの希少価値を爆上げしようという、自分の価値上げ企画です」と、改めて企画意図を伝えた。なお、企画のルールとして、購入するのははじめしゃちょー単体のグッズのみとし、またサインは対象外とした。

 2週間後、はじめしゃちょー宅にはメルカリで買い漁ったグッズ入りの箱や宅配袋の山が出来上がっていた。そこからさらに開封だけで2日間かかったというから、なんと手間暇かかった企画だろうか。購入品は、衣類、タオル、写真集、トートバック、ブロマイド、キーホルダー、スマホリング、ラバーストラップ、コースター、シャーペン、ノート、メモパッド、クリアファイル、缶バッジ、お面、オリジナルカードゲーム、はじめしゃちょーの日常生活を描いた漫画「はじめしゃちょーのユーチューバーな日常」(講談社)など様々。商品バリエーションの幅広さが彼の人気を物語っている。買い占めたモノの中には、ファンクラブの会員証も含まれており、はじめしゃちょーは「会員証売っとるやつおるぞ! 俺のファンクラブの証を売り捌いとるやつがおる!」と憤慨した。気になる購入した商品の数は301点で、グッズの個数にして約600個。合計購入金額は32万7221円とのことだった。

 フリマアプリへのグッズの大量転売は、そのグッズのモデルになった側からすると残念な出来事に違いないが、それをネタにして手の込んだ企画に昇華する当たり、さすがの発想力と行動力と言える。そんな本動画には、コメント欄にて「予想外の発想で企画力の凄さを感じる」「正直こんな企画考えついても、やろうとする人なんていない(できないor諦めちゃう)って思うのに笑 ほんとにこの人は面白いことするなあ」「企画が毎回訳わかんなくて(いい意味で)本当に好き」など称賛の声が相次いでいる。

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