ファンからの声援を胸に、ZETA DIVISIONの活躍を願ってーー『Z-SITE PRESENTED BY JCB』振り返りレポート

 2023年3月11日、東京・浅草橋でゲーミング・オーガナイゼーション「ZETA DIVISION」のファンミーティングイベント『Z-SITE PRESENTED BY JCB』が開催された。本イベントは3月25日から開催されている『VALORANT』公式リーグ『VALORANT Champions Tour 2023: Pacific League』に向けて、旅立つ前にファンとの交流を兼ねた壮行会といったおもむきだ。『VALORANT』部門に所属する選手や、「ZETA DIVISION」に所属するクリエイターが集まり、さまざまなコーナーを通してファンを楽しませてくれた。

『VCT LOCK//IN』では強豪・Leviatánと対戦 アナリスト・gya9が感じたこと

 はじめに登場したのは、この日のMCを務めるクリエイター部門所属のストリーマー、k4senと鈴木ノリアキ。ともに人気のストリーマーでありながら、MCとしても安定感抜群の2人だ。選手たちが入場するまでの間「みなさんはもうお昼食べました? 俺はね、さっき食べました。めーちゃめちゃ腹いっぱいです(笑)」など、普段の配信さながらの空気感で来場者を和ませた。

鈴木ノリアキ、k4sen

 その後、Laz、crow、Dep、TENNN、barceら選手陣、アナリストのgya9、コーチのXQQ、JUNiORの順に『VALORANT』部門の面々が入場し、2月から3月頭にかけておこなわれた『VCT LOCK//IN』や、3月25日から開幕した『VCT 2023 Pacific League』、それらの開催地となったブラジルや韓国に関するトークコーナーがおこなわれた。

TENNN

 『VCT LOCK//IN』で対戦したアルゼンチンのチーム「Leviatán」について、事前に収集したデータと実際に対戦してみて感じた違いや感想を尋ねられたアナリスト・gya9は「大会の性質上、どこもチームを作りたてというなかで、ZETAはむしろロースターが変わらず例外だった。なので、かすかなデータを集めて戦いましたが、想像を上回る強さだった」と答えた。

gya9

 2023年シーズンからシステムの変わったVCTにおいて、やはり『VCT LOCK//IN』のような前哨戦は対戦相手のデータも少なく、ある種「ぶっつけ本番」のような形にならざるを得ないというのは逆境だったようだ。無論、相手側もチームの練度という意味では未完成であることも考えられるが、事前に練習や検討を重ねられるセットアップ(攻める際の作戦)のデータの有無は大きいだろう。

 ちなみに、現在おこなわれている『VCT 2023 Pacific League』の開催地・韓国に行ったことがあるかを聞かれると、ほとんどのメンバーが手を挙げる結果に。「(韓国には)3回くらい行ったことありますよ」と答えたJUNiORコーチにk4senが韓国長期滞在の“コツ”を尋ねられると「やっぱり辛い食べ物がよく出てくるんで、それを頑張って食べることですね」と答えてくれた。

JUNiOR

 長期にわたる共同生活になるということで、それらの経験や心配事について尋ねられたメンバーだが、もともと『VALORANT』部門のうちLaz選手、crow選手、barce選手、JUNiORコーチの4名は前身となったチーム「Absolute」時代にゲーミングハウスで一緒に暮らしていたこともあり、慣れもあるのかあまり気にしていないようだった。一方で、Dep選手は「荷物を触られたくないです。帰ってきたらマウスの位置が変わってたりして気になるんですよ(笑)」と答えるシーンも。XQQコーチによれば「Lazさんがちょろっとマウス触っていったりね」とのことで、Laz選手にもイタズラ好きな一面があるようだ(笑)。

韓国にまつわるクイズに、ファンからの応援が込められた横断幕も謹呈

 続いておこなわれたコーナー「教えて!KH先生!」では、韓国にまつわるクイズが多数出題された。

「教えて!KH先生!」

 「韓国で流行っている日本の食べ物」や「barce選手が韓国滞在中に一番鍛えたい筋肉の部位は?」など、韓国を中心に生活や選手にフィーチャーした質問が出題され、まともな回答のなかにときたま織り交ぜられるJUNiORコーチの天然な回答もあったりと、来場者したファン、出演した『VALORANT』部門の面々ともに笑顔でコーナーを終えた。

crow、barce、Dep

 ここで、鈴木ノリアキが『VALORANT』部門の勝利を願って「『VALORANT』の神様に会え!」という指令に挑んだという映像が流れることに。二日間にも及ぶチャレンジの模様はZETA DIVISIONのYouTubeチャンネルで視聴することができる。丁寧に作り込まれた、バラエティ味のあふれる内容になっているので、ぜひチェックしてみてほしい。

「『VALORANT』の神様に会え!」

 映像が流れたあと、ファンからの寄せ書きが入った横断幕が選手に謹呈された。こちらの横断幕は、本イベントの入場口に用意され、来場者がそれぞれ自由に書き込めるということで、皆思い思いのメッセージを選手たちに向けて綴っていた。

謹呈されたファンからの寄せ書き入り横断幕

 3月25日から開幕した『VCT 2023 Pacific League』。初戦こそ韓国の強豪・DRXに黒星を喫したZETA DIVISIONだが、続いておこなわれたRex Regum Qeon戦は見事に勝利。どのチームもロースターが入れ替わるなか、ZETA DIVISIONは昨年から引き続き同様のメンバーで本リーグに挑んでいる。当然、相対するチームは彼らを研究しつくしてきているだろう。

Laz、XQQ、crow、barce

 しかし、ZETA DIVISIONとてただ立ち止まっていたわけではない。IGLの変更によりサポートの名手・crow選手のアシストがさらに輝いたり、前大会では療養により一時離脱したTENNN選手のパフォーマンスも仕上がりを見せ始めていたりと、戦術面・肉体面においてさまざまな進化を遂げているはずだ。また、barce選手が控えていることによる安心感も、メンタル面において大きな支えとなっているだろう。

SugarZ3roに聞く“コントローラーとIGLの相性” 『VALORANT』DRX戦を終えたZETA DIVISIONは初戦黒星スタート

3月25日から、5vs5のタクティカルシューター『VALORANT』のインターナショナルリーグのひとつ「VCT PACIFIC」…

 『VCT 2023 Pacific League』はまだまだ始まったばかり。あらためてZETA DIVISIONの活躍を応援したい。

■関連リンク
「ZETA DIVISION」公式WEBサイト
『ZETA Public Viewing “VCT PACIFIC”』(4月9日〜5月14日で全5回)
「VALORANT Esports」

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