SugarZ3roに聞く“コントローラーとIGLの相性” 『VALORANT』DRX戦を終えたZETA DIVISIONは初戦黒星スタート

SugarZ3roに聞く、コントローラーとIGLの相性

 3月25日から、5vs5のタクティカルシューター『VALORANT』のインターナショナルリーグのひとつ「VCT PACIFIC」が開幕した。

 6月に開催される世界大会「Masters Tokyo」の出場枠をかけて、東南アジア/韓国/日本/南アジアから10のベストチームが集う本リーグでは、10週間にわたり熱戦が繰り広げられる。日本からは「ZETA DIVISION」と「Detonation Focus Me」の2チームが参戦する。

 今回3月25日に初戦、韓国代表「DRX」との試合を終えた「ZETA DIVISION」のSugarZ3ro選手にインタビュー。「VCT LOCK IN」からの変更点やIGLとコントローラーの相性について語ってもらった。

ーー第一マップ「アセント」では、序盤ラウンドを連取する好調な滑り出しとなりましたが、DRXのタイムアウト後流れが変わったように見えます。ゲーム内でどのような変化を感じていましたか?

SugarZ3ro:正直今の構成になってからあまり練習ができていなかったこともあるんですけど、DRXの完成度がとにかく高かったので、常に圧倒された試合展開だった印象です。

ーーサンパウロで行われた「VCT LOCK IN」も含め、IGL(インゲームリーダー)の変更やロールのスワップなど、昨年からの変更点が多く見られます。ZETA DIVISIONはチームとしての最適解を模索している段階なんでしょうか?

SugarZ3ro:LOCK INで、KAY/Oとソーヴァの担当をTENNNとCrowさんで入れ替えたり、今回Lazさんがソーヴァをやったりしたのは、まさにいろいろと試してる流れです。今回もいろいろ試したもののなかからよさそうなものを選んで決めたところなので、仕上がりはこれからという感じです。

ーー現状の課題はどのように分析していますか?

SugarZ3ro:練習でできていることを、大会でもきちんと出すようにすることですね。自分たちでは出せているつもりなんですけど、それが相手にまだうまく刺さっていないので、刺せるようになるまでとにかく突き詰めていかないといけません。

ーーLOCK INではIGLも担当されました。チームとしてはどのような経緯で判断されたのでしょうか?

SugarZ3ro:IGL自体は「LOCK IN」で初めて担当したんですけど、以前からサブコール的な立ち位置で試合中もたくさんしゃべっていたんです。元々、試合の中で相手の配置などを予測するのが上手い方だというのは自覚していて、エリアの取り返しの要所などをVCで入れていたんです。ただそれをIGLとして担うとなると、コントローラーというロールの都合上、味方を後ろから全部ラジコンのように指示してしまうような形になってしまって。FnaticのBoaster選手やNaviのAnge1選手などは、コントローラーでIGLを担当していますが、ZETA DIVISIONとしてはその形は合わないと現状は判断しました。イニシエーターが自分でスキルを入れながら、全体の指針を判断するのがいいよねという結論になったので、これからどんどん良くなっていくんじゃないかなと思います。

ーーチームの特性として、イニシエーターがIGLをする方があっていたと。

SugarZ3ro:イニシエーターの方が指示が出しやすいと思うので。でも今も「このエリアに何々した方がいいよ」みたいなコールは自分も引き続きやっているので、元のサブコール的な立ち位置で今もやっています。

ーーご自身としては、サブコールの方がご自身のプレイにあっているといった部分はありますか?

SugarZ3ro:コールをすること自体は、年上の人相手でも気にせず言えるタイプなんですけど、いつも以上にチーム全体の動きに意識を割かなければいけない分、どうしても個人のパフォーマンスが下がっちゃうんですよね。世界的にも、コントローラーの個人パフォーマンスが高い方がチームとしても強くなるので、この形がいいんじゃないかなと思います。

ーー来週の試合も応援しています!

SugarZ3ro:頑張ります!

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