『今日好き。卒業編』最終話ーー最後の告白を待たずにリタイア……言葉足らずによりほろ苦い結末に

『今日好き。卒業編2023』最終話

くにはる×りょうか、『卒業編2023』唯一のカップル成立に?

 だが、きさきはともかく、ここまで記したねね、えだはる、さらには彼と同じくりょうかに告白したいさや、とおまが選んだ相手であるセシル(菜那セシル)すら、誰一人としてカップル成立ならず。告白の時間が進み、残すはくにはる(國本陽斗)×りょうかのふたりだけとなった。

 例に漏れず、くにはるもまたプレゼントを忍ばせてきたという。渡したのは、ハイビスカスの香りがするボディスプレー。自身も初日から纏っていたとのことで、一時はりょうかも“?”といった顔つきだったが、その香りに覚えがあると気づいた瞬間にこの日いちばんの驚き顔に。さらにくにはるから、4日間をかけてようやく「大好きです」という言葉を引き出すことに成功した(ちなみにりょうかは、好きな相手と向き合ったとき、本当にうれしい場合は手を握って小さく振る癖があると最終日に気づいてしまった。もちろん、くにはるから“好き”という言葉を聞けたときにも確認できたものだ)。

 さて、くにはるが選んだハイビスカスの花言葉は“新しい恋”。お互いに『今日好き』で一度、別の相手とカップル成立を果たし、この旅にはリベンジの意味を込めて参加した過去がある。ここまでの流れを踏まえるに、カップル成立も秒読み。あとはくにはるからの告白を受けて、その手を握るだけなのだが……。

 2023年度の締めくくり、今シーズンの成立カップルは、なんと0組。りょうかはくにはるとの未来を選ばなかった。いや、正確には“選べなかった”のかもしれない。理由は単純で、くにはるがここまで“好き”という意思表示をしてこなかったから。本ダイジェストでも繰り返し指摘してきた通り、りょうかに想いが伝わっていなかったからである。また、前述のセシルも“気になる”から“好き”へと自身の想いを引き上げられなかったことから、同じく男子からの告白を断る形となった。

 この大一番での成立カップル0組。なかなかに辛いものがあり、できれば晴れやかに今年度を締めくくりたかった。だが、彼らがそれだけ真剣に恋愛に向き合い、その場の雰囲気でお付き合いを決めていないという事実もある。恋愛は難しいもの。ただ、そうした代償のぶん、想いが報われたときのうれしさは何にも代え難いものなのだと、改めて教えてくれた今年度最後の『今日好き』だった。高3メンバーのみなさん、卒業おめでとうございます。そして惜しくも5話でリタイアとなったみるき(雨宮未苺)さん、リベンジを待っています。

【場面写真】『今日好き。卒業編2023』最終話ハイライト

『ABEMA』総力特集 人気作品の裏側に迫るインタビュー&コラム

『今日好き。卒業編』5話ーー掟破りの最終日前日に告白!?一途を貫いたみるきが一足先に旅を終える

2月20日よりABEMAにて放送中の恋愛番組『今日、好きになりました。卒業編2023』(以下:今日好き)。現役高校生たちが2泊3…

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる