原作と現実が交差して生み出した“特別な一日” TINGS、HY:RAIN、螢らが集結した『シャインポスト』ライブイベントレポート

 終盤、満を持して登場したHY:RAINのステージは、第10話挿入歌「Rain of BulletsXX」からスタートした。パープルのライトに照らされながら、それぞれソロダンスを披露するなど全編にわたってクール&セクシーなパフォーマンスを展開。ファンも大興奮で、かけ声と手拍子でHY:RAINのステージに声援を送った。

HY:RAIN(上段左から香里有佐、芹澤優、高柳知葉。下段左から久保田未夢、高瀬くるみ)

 「やっぱり本当の主役は私たちよね」と、役に入りきってドヤ顔を見せた芹澤。「アニメ放送からだいぶ経っているにも関わらず、それも中野サンプラザホールという聖地で、ここがなくなる前にみんなで立ててすごく嬉しいです」と、特別なこの日の感想を語った唐林青葉役の高瀬くるみ。

 HY:RAINは他に、ジャズを取り入れたスリリングなサウンドの「Misty=Missing You」や中毒性のあるダンスチューン「GYB!!」を披露。ダンサーも登場し、ステージは実に華やかに彩られ、キレのあるダンスと誘うようなセクシーなダンスでファンを魅了した。

長谷川里桃(祇園寺雪音役)

 ラストは、ふたたび登場したTINGSのステージ。「行くよ!」とのかけ声と共にジャンプしてスタートすると、客席からは一緒に歌うファンの声も響き、最後は5人で大きな“☆”をかたどるパフォーマンスで魅せた「Be Your Light!!」。頭の上に指でOKサインを作るポーズが印象的な「On Your Mark!!」では、アニメ同様に白と水色の衣装で歌い踊り、天井からたくさんのハートが舞い落ちる演出で、最終話のシーンを再現した(アニメでは羽だった)。

 アンコールでは、今日の感想をそれぞれの代表者がコメント。「今日の私たちは輝いていましたか? 普段はソロで活動している螢も、今日この2組と一緒にできて、きっと喜んでいると思います」と大橋。芹澤は、「TINGSちゃんが輝いてまぶしかったです。私たちも気を引き締めて、もっと輝けるように頑張ります!」とコメント。最後に鈴代は、「アニメは終わったけど、この後はゲームの発売が控えています。『シャインポスト』の世界はこれからも続いて行くので、まだまだ応援よろしくお願いします!」とコメント。

 アンコールの最後には、本来は全ユニット16名で歌うモバイルゲーム『シャインポスト Be Your アイドル!』のテーマ曲「LOOK AT ME!!」を、11人による特別バージョンで披露。グループの枠を超えて、メンバー同士手をつないだり顔を寄せ合ったり、仲よさそうに笑い合う姿を見せてくれた。サビでは客席も一緒に、頭の上で手を振り、会場が一体となってライブを締めくくる本楽曲を楽しんだ。

 2021年11月に開催した『ep.00』はTINGSの5人だけで、YOANI Live Stationに登場。観客は200人からのスタートだった。それから1年半、アニメ放送を経て開催された今回の『シャインポストTINGS LIVE JOURNEY ep.02 “Re-Live” with HY:RAIN & HOTARU』。中野サンプラザホールに集まったのは、10倍の、それもホールのキャパ限界となる2000人だ。原作のストーリーとリアルの活動がシンクロし、まるでアニメが実写化されたようなステージが展開されたこの日。アニメ2期の制作にも期待が高まった。

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