映像制作、ノスタルジー空間……まだまだ深く広いVRChatの世界。そして周央サンゴは志摩スペイン村に人を呼ぶ

 先日5周年を迎えた『にじさんじ』は、全国47都道府県の駅に広告を掲出した。2月6日からおよそ一週間程度、様々な駅で、それぞれ1人ずつ『にじさんじ』所属タレントが登場する、「会いに行ける」広告だ。人によっては推しに出会うために遠出したかもしれない。こうして現実に大きく進出してくるのは、『にじさんじ』に長く続く方向性だ。

 そして、『にじさんじ』の周央サンゴは、志摩スペイン村現地に降り立った。2月11日より、志摩スペイン村のバーチャルアンバサダーに就任し、志摩スペイン村および近鉄しまかぜとのタイアップがスタートしたからだ。コラボグッズやコラボフードに加え、一部のアトラクションでは周央サンゴによる副音声も追加される。非常に本格的かつ大掛かりなタイアップだ。

 タイアップ初日には、「スペイン村なのに人がたくさん来ている」という報告も見られた。長らく「人が来ない」という自虐ネタで有名だった志摩スペイン村が、数奇な運命によって人が賑わうテーマパークとなった形だ。そのきっかけを生んだのが、一人のバーチャルタレントというのは興味深い。バーチャルの熱気は、現実にも十分に作用する、ということだろう。

周央サンゴは『スペイン村』を、『パリピ孔明』はクリエイター業界を、VRChatコミュニティは日産自動車を盛り立てる

今週も、VTuber業界の大きなニュースからの幕開けとなった。バーチャルシンガー・花譜の3rdワンマンライブ『不可解参(狂)』が…

関連記事