ライブ配信がバンド活動の新たな出会いの場に ガールズバンドのギターボーカル・きーちゃんが音楽ライバーとして伝えたいこと

 ライブコミュニケーションアプリ「Pococha(ポコチャ)」で行われた「あなたの音楽を発信しよう♪Real Sound Techインタビュー出演権!」で、「きーちゃん」が見事インタビュー権を獲得した。4ピースガールズバンド「シロピア」でギターボーカルを担当するきーちゃん。「Pococha」のライブ配信ではバンドでの立ち位置を活かし、エレキギターでの弾き語りを披露している。ライバーの活動をバンドにつなげ「音楽で生きていく」道を切り拓くきーちゃんが、現在の夢や目標を語ってくれた。(Nana Numoto)

――まずは、「Pococha」を始める前の音楽活動について聞かせてください。

きーちゃん

きーちゃん:学生時代から、外でライブをしたり、家で曲を作ったり、SNSに動画投稿をしたりと、ずっとバンド活動をしていました。バンドメンバーは、私がガールズバンドをやりたかったので、バンドメンバー募集掲示板サイトを使って女の子で楽器をやっている子を探してスタートさせ、いまも同じメンバーで活動しています。

――音楽に興味を持ったのは、いつごろですか?

きーちゃん:高校生くらいですかね。兄がギターをやっていたので教えてもらっていました。最初はギターしかやっていなかったのですが、曲を作るようになってからは、自分の曲を自分の歌で表現したいと思い、ギターボーカルになりました。

――「シロピア」のメンバーを拝見したところ、みなさんファッションの雰囲気もバラバラで、個性も違うように見えました。

きーちゃん:たしかに好きなアーティストや曲もみんな違ったりしますね。でも好きなアーティストが一緒だと、バンドの方向性がそのアーティストに近づいていってしまうので、逆に好みがバラバラな方がいろんな音楽要素を持ち込めると思っています。そのほうが、何か新しい音楽を作っていけるんじゃないかな。

――きーちゃんさんは現在もライブハウスなどで積極的に活動していますが、ライブ配信を始めたのはどういったことがきっかけだったのでしょうか?

きーちゃん:ファンの方が「Pococha」を勧めてくれたんです。その方はよく私と共演しているバンドや仲のいいバンドで「Pococha」のライバーをやっている方がいるのを知っていたみたいで、私にも勧めてくれたんだと思います。

――「Pococha」では、バンドでなく一人で活動することになりますが、そこに関しての葛藤はありましたか。

きーちゃん:いえ、そこまでなかったです(笑)。個人でも、できることはどんどんやっていきたいと思っていたので。

――1人でやるライブ配信とみんなでやるバンド活動で、見せ方を変えている部分はありますか?

きーちゃん:キャラ作りの部分が違いますね。ライブは30分ほどの持ち時間の中だけで作り上げていくものですが、ライバーは自分の生活や素も出したりするので、そこが違います。私たちのバンド「シロピア」では、ライブ中のMCが私だけじゃなくバンドメンバーも喋っていくスタイルなので、より素の自分を出せているのは「Pococha」のほうだと思います。

――ライブハウスで出会うファンと「Pococha」のリスナーさんとで、応援方法に違いは感じますか?

きーちゃん:ライブには来てくれるけれど「Pococha」での配信を見ていないファンもいますし、逆にライブは遠くて行けないので「Pococha」の中だけで応援してくれるということもあります。基本的に都内で活動をしているので、地方の方はどうしても通うのが大変になってしまいますので。もちろん「Pococha」のリスナーさんには、私個人の曲だけでなく「シロピア」の曲もたくさん聴いてくれる方もいますね。

――リスナーさんからのライブ活動に対する反響はいかがですか。

きーちゃん:たまに大阪でライブをするのですが、「Pococha」でバンドのことを知ってくれたリスナーさんが、大阪なら近いからと来てくれたことがありました。そういうことがあると、やはり嬉しいですよね。

――「Pococha」を始めて良かったと思うことはありましたか。

きーちゃん:昨年の3月までは普通に働いていたのですが、音楽だけで生きていくぞ、という気持ちを固めてからは仕事を辞め、いまは「Pococha」しかやっていません。それでも何とか生きていけています。いずれは「Pococha」だけでなくバンドとしても売れることで「音楽で生きていく」ことを目指しています。その道が少しずつ開かれてきてはいるので、これからも頑張っていきたいですね。

――音楽活動での夢や目標を教えてください。

きーちゃん:「Pococha」で出会ったリスナーさんたちが住んでいる場所は遠いところだと北海道から九州まで。いずれはその人たちに会いに行けるよう、曲を出して、それを引っ提げてツアーをたくさん回れたらいいなと思います。いまの時代、ぶっちゃけCDは売れませんが、それでもやはり「実物」があるのはいいですよね。2月には大阪・名古屋を回る東名阪ツアーをするのですが、ミニアルバムを出してから各地を回っていく予定です。

――ちなみに今回「あなたの音楽を発信しよう♪Real Sound Techインタビュー出演権!」に参加していただいたわけですが、そのきっかけは?

きーちゃん:私は「Pococha」を通して自分のバンド活動を宣伝しています。だからこのイベントに入賞してインタビューが載ったら、そこからまた「シロピア」を知ってもらえる人が増えるかなという思いでエントリーしました。また、「シロピア」の元々のファンがインタビューを読んでくれたら、より深くバンドのことを知れるし喜んでくれるかもしれないとも思ったんです。

――普段のライブ配信を盛り上げるために工夫していることがあれば聞かせてください。

きーちゃん:バンドのオリジナル曲で『人生バラ色』という曲を歌うと「Pococha」の薔薇アイテムを投げてもらえるんです。自分の曲と「Pococha」のアイテムを絡めたりしていますね。

――たしかにそれはすごく盛り上がりますね! オリジナル曲で盛り上げられるというのは強みだと思います。多くのライバーさんが苦戦している部分かと思いますが、オリジナル曲でファンを惹きつける秘訣のようなものはほかにありますか。

きーちゃん:「Pococha」の音楽系ライバーさんはアコースティックギターで弾き語りをすることが多いのですが、私はバンドをやっているのでエレキギターを演奏しながら歌っています。それが珍しいと注目してもらえたりはしますね。演奏するときは足元にエフェクターを置いて音を変えながら演奏できるのも特徴だと思います。

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