にじさんじ「勇気ちひろ」SNSでの誹謗中傷者と示談成立 VTuberへの「誹謗中傷」をめぐる動きに注目

バーチャルな姿への誹謗中傷も「名誉毀損」に

 ここ数年、にじさんじだけを切り取っても様々な誹謗中傷のトピックが続いた、一方で誹謗中傷等の対策や法律的な観点からも重要な出来事が続くこととなった。

 2022年8月に大阪地裁ではVTuberとして活動する女性のアバターへの誹謗中傷が、そのアバターを使用している人物への名誉毀損にあたると判断し、プロバイダ側に誹謗中傷投稿者の個人情報の開示を命じた。

 さらに2022年12月には、業界大手のANYCOLOR株式会社とホロライブグループを運営するカバー株式会社が共同で誹謗中傷に関する声明を出した。多くの人気ライバーを抱える両社が、誹謗中傷行為の「根絶」の為に手を取り合うこの発表に、多くのファンやライバーが肯定的な反応を示した。

 今回の勇気ちひろの一件で、ANYCOLOR株式会社の声明や加害者側との示談成立にファンからは安堵の声が多く上がっている。改めて所属事務所側がきちんとライバーの誹謗中傷に対して毅然とした対応を行なってくれていることを感じることができ、ライバーだけでなくファンも安心できたのではないだろうか。

 しかし、こういった誹謗中傷は残念なことに繰り返し発生したり、いたちごっこになることも多いだろう。芸能人への誹謗中傷と同じように、表立って積極的に発信・活動している以上、どうしても悪意にさらされる機会が多くなるのが現実だ。

 法的な対応やライバーへのケアなどについて、今後も所属事務所や専門家には積極的な対応を期待したい。そして、我々ファンもしっかりと配信内でのマナーやルールを守り、VTuberもファンも双方に負担なく楽しめる環境が広がっていくことを願うばかりだ。

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