VTuber界における『Apex Legends』配信者の代表格 勇気ちひろの「天真爛漫で自由奔放」な魅力
つい先日、ソニー生命株式会社調査による「中高生が思い描く将来についての意識調査」が公開され、「将来なりたい職業」の結果がとてもユニークだった。
中高生が上位にあげるのは、ITエンジニア・公務員・経営者・保育士といった職業から、プロスポーツ選手・芸能人といった華やかな職業などに加え、YouTuberなどの動画投稿者・ゲーム実況者・ボカロPといったネットカルチャーフレンドリーな存在がランクインしたのだ。
とくに「YouTuberなどの動画投稿者」については男子中高生通して1位を獲得しており、2019年調査の時よりもランクアップ。ゲーム実況者やプロeスポーツプレイヤーなども、先に挙げた教師・公務員・プロスポーツ選手とともにランクインしている。
いまの若年層にとって、テレビよりも身近なメディアであろうYouTubeで活躍するタレントは、より身近な存在のように感じられるようだ。YouTuberやゲーム実況は機材とアイディアを持ち、配信プラットフォームのルールやある程度の倫理観を守れば10代からでもスタートできる。公務員・保育士といった資格や試験を必要とするものではないので、そもそもスタートするためのハードルは相対的に低くなる。
それに比べると、VTuberとしてスタートするのは相対的にハードルが高い。機材を揃えるだけではなく、3DモデルやLive2Dモデルを制作するというのも重要だ。にじさんじのスタートは、バーチャルライブアプリ「にじさんじ」をリリースし、バーチャルYouTuberとして外部動画配信サイトでのライブ配信をしやすくしようというもの。1期生としてデビューした8名は、このアプリのテストユーザーとしてデビューした。
今回紹介する勇気ちひろは、そんなテストユーザー8名のうちの1人だ。2期生としてデビューした、幼馴染でもある森中花咲によれば、「あたしがちひろを誘って一緒ににじさんじのオーディションを受けた」とのこと。真偽は不明だが、そもそもバーチャルYouTuberとは何をするものか、という前情報やイメージ像が全くなかった2018年のころ、なかば勢いでオーディションをうけたのは間違いなさそうだ。
少し幼い印象の可愛らしい声、青髪と青い衣装で着飾った10歳の魔法少女であり、時には元の姿である18歳の姿に戻ることもあるキュートな少女・勇気ちひろ。デビュー初期はそのキュートさを売りにしていたが、徐々に大人なネタにも躊躇いがなく、ちょっとズレた角度から舌鋒鋭いトークスキルを発揮していくようになる。「初期の頃は猫かぶってた」「昔からテキトーなんだよね」とも言い切っており、自由奔放に振る舞い多くの人を笑わせるのが本来の彼女なのだ。
そんな彼女の言動は、その可憐なビジュアルとのギャップで多くの視聴者の心を掴んで離さない。公式切り抜きチャンネルで拾われた「Getting Over It」プレイ配信では、デビュー直後の勇気ちひろによるキレのある発言がいくつも登場しており、それ以外にも名言も多数ある。少しご紹介しよう。
「ビキニを好きになったきっかけはママ。プールで泳いでいたママを着ていたビキニとおっぱいを見て好きになった」(「ちーちゃんがビキニを好きになったきっかけは?」というお便りに対して)
「どんな魔法が使えますか? なんて最初の頃に質問が来ていたけど、魔法なんて使えねぇわ!」(にじさんじの後輩 舞元啓介との会話中に)
「ポーズは何でも良い? エッチなのでも良いんだよね?!」(初の3D配信をしているラトナ・プティにポーズ指定をする際に)
「みんな、ケツ洗って待ってろよ!」(Apex Legendsの大会中、MC役をしていたジャングルポケットに意気込みを聞かれて)