フィッシャーズが読売ジャイアンツとコラボ 岡本和真&阿部慎之助との打撃練習に見る真摯さ

 YouTuberグループのフィッシャーズが、読売ジャイアンツとYouTube上でコラボを展開した。

 異色のコラボが実現した背景には、フィッシャーズのメンバー・ンダホの挑戦があった。

 学生時代に野球に打ち込んでいたンダホは2023年1月20日、同グループのYouTubeチャンネルに公開した動画で、22年10月にイチローとコラボしたことにより野球熱が再燃したと告白。そこで「球場で硬式ボールでホームランを打つ」という幼少期からの夢を叶えるべく、巨人に本拠地の東京ドームを借りれないかとダメ元でお願いしたとのこと。すると「8月に貸せるかもしれない」と返事が来たと明かした。

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 こうして動き出したンダホのホームラン企画だが、巨人は東京ドームを提供するだけではなく、様々な面でフィッシャーズをバックアップしてくれるという。その一環として行われたのが、巨人の第89代四番・岡本和真選手による打撃指導だった。その模様は、1月29日にフィッシャーズのYouTubeチャンネルに公開された動画で紹介されている。

 なおYouTubeでのコラボは、共演した双方のチャンネルに異なる動画をアップすることが暗黙の了解となっているが、その通例に則り、巨人の公式チャンネルにも同日、フィッシャーズとのコラボ動画が公開されている。

Fischer'sにドッキリ仕掛けてみた

 タイトルは「Fischer'sにドッキリ仕掛けてみた」。内容は、ンダホへのバッティング指導を終えた後に阿部慎之助ヘッド兼バッテリーコーチが突然現れ、フィッシャーズのメンバーの前で、岡本選手を説教するというもの。題名の通りドッキリなのだが、阿部コーチの迫力に一同は戦々恐々。まんまとフィッシャーズを罠に嵌めてバックヤードに戻った岡本選手は「完璧でしょ」とほくそ笑み、「(阿部コーチが)『どつくから』って言ってたので、僕もどつかれると思った(笑)」とおどけていた。一方、修羅場を見せつけられた後に、仕掛け人の一人である球団職員から「阿部ヘッドと岡本選手はあんまり仲良くない」「こういうことがシーズン中に何回かあった」と耳打ちされたことで、YouTuberとしてドッキリ慣れしているはずのフィッシャーズもすっかり信じ切っているようだった。

 そしてネタバラシへ。阿部コーチと岡本選手が待つ控室へ通されたフィッシャーズ。おもむろに岡本選手が「テッテレ~♪ドッキリ大成功!」と書かれたプラカードを取り出すと、彼らは「うそでしょ!?」「まんまとやられた!」と崩れ落ち、阿部コーチは「大成功!」とガッツポーズをして見せた。

 今回のコラボ、フィッシャーズ側が真面目に打撃練習に取り組む一方、巨人側がYouTuber的な企画色の強いドッキリに挑戦するという、もともとのチャンネルのスタンスを交換するような逆転現象が起きていて面白い。

 8月まで続く予定のンダホのホームラン企画に絡んで、今後どんなコラボを展開していくのか。今をときめく人気YouTuberグループと、球界の盟主の共演に、引き続き、注目したい。

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