“オトコ”と”オンナ”のリアルを笑いに変える ニューヨークが明かす、地上波ではできない恋愛事情のエンタメ化
2021年9月よりABEMAにて放送中の『ニューヨーク恋愛市場』。「“オトコ”と”オンナ”のリアルを射抜く」を肩書きとした同番組は、街行く女性をインタビューしたり、芸人やタレント同士で恋愛スキルの高さを競い合ったりしながら、地上波では見られない放送ギリギリの性や恋愛の話を掘り下げていく。MCを務めるのは、ニューヨークの嶋佐和也と屋敷裕政。同番組のほか、YouTubeやネタにおいても”オトコ”と”オンナ”にフィーチャーしたものがよく見られるニューヨーク。様々なメディアでマルチに活躍する2人が「恋愛をエンタメ化」することにおいてどのような極意を持っているのか。話を聞いた。(於ありさ)
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番組の強みは、スタッフが集めたリアルな声と出演芸人たちにあり
ーー『ニューヨーク恋愛市場』の放送が開始してから1年強。MCを務めるおふたりから見た番組のおもしろさを教えてください。
屋敷裕政(以下、屋敷):1番の特徴は、僕らに近い芸人さんがすごい来てくれることですかね。もう仲の良い人で来てない人の方が珍しいんじゃないかっていうぐらい。だからこそ、毎回の収録が本当に楽しいんです。今日なんて、本当に仲間内で合コンやっているような収録でしたから。
嶋佐和也(以下、嶋佐):やっぱりリアルな街録インタビューですかね。たぶん『家、ついて行ってイイですか?』(テレビ東京)くらい、スタッフさんたちが足で稼ぎまくっているんじゃないかなと思うほど、一般の女子たちのリアルな声が毎回取れていて、すごく興味深いなと思います。双子のキャバ嬢が3Pしたことあるというエピソードが特に衝撃的でした。
屋敷:あったな〜、それ。「ほんまに?」って話をしてくれるので、相当スタッフさんが頑張ってくれているんやろうなと、毎回感心します。
ーー地上波ではできないエピソードや企画も印象的です。おふたりが収録している中で「『ニューヨーク恋愛市場』だからできてるな」と思った企画はありますか?
屋敷:ギャルたちと水鉄砲をうちあった回ですかね。パンサーの尾形さんやトレンディエンジェルのたかしさんたちが参加してくれて、本当に普段遊んでいるのと同じような感覚でした。尾形さんの暴れ方が、もう絶対に地上波ではできないというか、いい意味でABEMAをなめていましたね。
嶋佐:僕は「ピンク人狼」や「ピンクジャック」のような「ピンクシリーズ」ですかね。かなり際どい質問にも答えてくれますし、あれが放送できるのはABEMAならではだなと。
恋愛をエンタメ化する上で、気をつけていること
ーーニューヨークのおふたりといえば、同番組に限らずネタやYouTubeなどにおいても恋愛をテーマにしたものと相性が良い印象です。なぜでしょうか?
屋敷:自分たちではあまり恋愛をテーマにしているという自覚はないですね。ただ”オトコ”と”オンナ”をテーマにすることはあると思います。あるあるだったり、男女の違いだったり。
嶋佐:たしかに。そっちの方が近いかもしれないね。
ーーなるほど。恋愛に限らず、男女のあるあるなどを取り上げる場合、生々しすぎると笑えない印象があります。おふたりが恋愛や男女をテーマにした話題をエンタメ化するために心掛けていることはありますか?
屋敷:たしかに、この番組で共演している西澤(由夏アナウンサー)さんが言う、偏った女性感って、男性は反論しづらいじゃないですか。地上波だったら特に。ただ、この番組の場合は、西澤さんのキャラも相まって「言うたれ!」と思っています。
嶋佐:でも、この番組に関しては、芸人が多く登場するということもあって、特別どうにか面白くしようとかは思っていないですね。芸人の恋愛エピソードに関しては、最初から笑えちゃうものが多いので。
ーー屋敷さんは恋愛番組『シャッフルアイランド』のMCもされていますが、参加者の恋愛模様を見てコメントする上で気をつけていることはありますか?
屋敷:出演者がちょっと危なっかしいなと思うような行動を取ったときに「俺やったら、こういうときは絶対こうする」みたいに、あえて極端なことを言うことで番組の雰囲気を成立させる、というようなことはしていますかね。