『今日好き ダナン編』最終話ーー「付き合う前に辛い気持ちになっちゃった」三角関係は意外な結末に......

『今日好き ダナン編』最終話

さんざ×ゆのん、カップル成立前からすれ違っていたふたりの想い

 『ダナン編』には、もうひとつ清算しなければならない関係性が。さんざ(久保田燦)を巡る、ゆのん(中島結音)とむつき(姫乃夢月)の恋……なのだが、彼らは最終的に、三角関係ではもうなくなってしまった。なぜなら、さんざはゆのんに想いを伝えようとしたものの、告白すらさせてもらえなかったのである。

 順を追って説明すると、さんざは“最後のアピールタイム”にて、ゆのんを2ショットに誘ったが、会話がいまいち盛り上がらなかったのは、第4話で確認した通り。その後、本来は女子からの指名はルール違反ながらも、むつきがさんざを誘ってアピール。さんざがむつきをアピールタイムに呼ばなかった時点で、彼の本音は見えていたわけだが、それでも彼は最後まで悩み続けている様子だった。

 というところから、前述の告白に。ゆのんに告白する旨を宣言して、むつきがその場を去る。だが、さんざが口を開く前に、ゆのんはこう伝える。

「めっちゃ気になったし、めっちゃ好きって言ったけど、ゆのんが2ショットとか誘ったときに返ってくる言葉は全部“悩んでる”とかで。自分に好意があるのかわからない返答ばっかりだったから、結構こっちもしんどくなっちゃって。めっちゃ好きじゃけど、付き合う前なのに辛い気持ちになっちゃったから、今回はごめんなさい」

 本当に、さんざは告白すらさせてもらえなかったのだ。だいな×りんかと同様、こちらの想いのすれ違いにも明確な理由があるように思える。だいなと異なり、男子からの告白でありながら、自身が追う側ではなく、追われる側であったというふたつの条件。どちらも自身が“選ぶ”立場だったことが、さんざの気持ちを焦らせなかったのかもしれない。

 現に「僕、これで全力を出しましたし後悔はないです」と、この後に反省はしたものの、自身の想いを曲げる様子はなかったさんざ。相手の想いを想像できなかったことや、この時点ですれ違っているという点で、とても強い言葉にはなってしまうが、たとえカップル成立しても長続きはしなかったことだろう。リターンが少ない恋愛ほど辛いものはない。ゆのんの「しんどい」という言葉は、これ以上ないほどリアルだ。もし、むつきとカップル成立したとしても、同じ未来を辿っていたのでは……とまで考えたが、それはさすがに言い過ぎか。

 むつきへの罪悪感もあってか、最後には涙するゆのん。対して、大友のコメント通り「背中で語りすぎた」今回のさんざ。対照的なふたりの恋愛は、来年以降の『今日好き』にも続いていくのか。あるいは……。

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