航空マニアには究極の推し活!?  JALボーイング787型機就航10周年を機に作られた「コンセプトルーム」のこだわり

『JAL787 10th Anniversary Room』のこだわりとコンセプト

 今回、説明してくれたのは日本航空の整備本部・山谷氏と企画を担当したJALエンジニアリングの部品サービスセンター・矢田貝氏、同総務部・吉田氏。吉田氏は整備士の国家資格も持っている。整備士視点で語ってくれたこだわりはトリビアの塊!

日本航空 整備本部 事業推進部 統括マネジャー:山谷 雄彦 氏

「777型機以降、787型機を皮切りに燃費の向上、機体素材の変更による重量の軽減や大容量の電気が必要になったハイテクマシンに変わったため、機体外見だけではなく、特に目に見えないところで大きく変わったところもパーツから知って欲しいですね」

JALエンジニアリング 部品サービスセンター 企画グループ 主任:矢田貝 弦 氏

 JALエンジニアリングはその名の通り、JALの航空機のメンテナンスなど担当している会社である。現在は新たに航空部品のリサイクルなども整備士視点の企画として進めている。その企画者のひとりであるのが矢田貝氏だ。

「航空機が飛ぶ上で一般のお客さまは目にすることのない、世界を飛び回った重要な部品を、見て触って欲しいですね」「製品群は機体から外された状態のものを可能な限り手を入れず、そのままの物を台座などに取り付けて、リアルな形を保っております」「今回、部屋に備えられているベットカバーはビジネ スクラスシートカバー色の変更で、廃版になる生地をリファインしております。廃棄することなく新たな製品として活用しております」ちなみに好きな部品はピトー管。「ピトー管の台座の下部分は機体に装着されていた時と同じ電気コネクターと空気配管をご覧いただけますし、先端は約400度まで熱せされ、赤茶けた部分で現実に使われてきたリアルさを体感して欲しいです」このリアルさが整備士ならではの目線だ。

JALエンジニアリング 総務部 広報担当:吉田 達央 氏

「航空機の部品は、飛行するために形状や素材を緻密に計算して作り込まれております。他の工業製品の部品と違い航空機の部品は機能を追求することにより、それ自体が奇麗なデザインに仕上がっている機能美の世界ですので、それを感じていただければ」「読書灯は約10年使用しているものをテーブルライトにリメイクしていますが、素材の耐久性・デザイン等、実用性が高い製品を作る十分なスペックを持っております」。ちなみに好きなパーツについては「やはりタイヤですかね。整備士にとって毎日、タイヤに触れ交換することが多いパーツのですから。羽田の夜間・深夜帯はタイヤ祭りという感じでしたのでタイヤ交換をしていたので思い出深いです」とのこと。

 また、ルームには夕焼けに映えるハンガー(格納庫)で点検を受ける787の写真パネルが展示されている。「通常は機体の写真といえば空を飛んでいる、または離着陸をする躍動感あるショットが一般的ですが、 整備士目線で787を表現するとこのワンショットとなる」とは矢田貝氏の談。至る所に整備士の思いが詰まった限定ルーム。飛行機好きはこの機会に是非とも泊まってみてはいかがだろうか?

 

■客室情報
期間:2023年4月21日(金)まで
客室:ウイングルーム(10F / 43㎡)
客室内容:航空機シートの設置、機内内装(窓、窓パネル)の設置、カーペット、ミールカート、エンジンブレード、その他航空機部品を使用したアイテムの設置
特典:(2022年12月31日まで)
JAL国際線アメニティ(1泊につき1つ)
オリジナル宿泊証明書(1室1枚)
特典:(2023年1月1日~4月25日)
JAL国際線アメニティ(1泊につき1つ)
オリジナル宿泊証明書(1室1枚)
JALオリジナルカップ麺(1泊につきうどん、そば各1個)

https://www.tokyuhotels.co.jp/tokyobay-h/information/87857/index.html

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