ポケモンカードの迫力あふれるイラストと、豪華クリエイター陣が書き下ろした特別なストーリーがコラボした、「ポケモンカードゲーム イラストストーリー」が公開された。

　ハイクラスパック「VSTARユニバース」で登場したSAR（スペシャルアートレア）の美麗なイラストに着想を得て、ここでしか読めない珠玉のストーリーが生まれている。

　特設サイトに公開されているいくつかのストーリーの中でも、"特別編"として公開されたグレイシア、デオキシス、ゼラオラの3枚のカードについて詳しく紹介していこう。

グレイシア

　幻想的な雪景色の中、こちらを見透かすようにたたずむ"しんせつポケモン"グレイシア。イーブイからのこおりタイプの進化系として人気を集めている。この物語の主人公は、とある目的を果たすため、厳しい雪山をさまよっている。

　美しい景色に包まれたグレイシアのイラストが、ストーリーを読む前と後では、なんとんくだが違う表情に見えてくるのも面白いところ。厳しい自然と雪山の美しさの文章表現にも引き込まれる。

　ストーリーを担当したのは、ボカロPでありマルチ音楽クリエイターのじん。ご本人も「温度」をテーマにした作品と言及しており、冬にぴったりなストーリーに仕上がっている。

宇宙は僕を一人にしない

　続いては、"DNAポケモン"ディフェンスフォルムのデオキシスが堂々とこちらを見つめているイラストが印象的なカードだ。よく見るとデオキシスの上空にはイオルブのキョダイマックスのすがたも確認できる。

　主人公は、とある理由から一人になりたいと夜の丘に逃げ込んだ少年。そこに現れたのは巨大なイオルブとデオキシスだった。1人と2匹の奇妙な邂逅が少年にもらたらしたものとは何だったのか。ぜひストーリーを読んで確かめてほしい。

　ストーリーを担当したのは、家の裏でマンボウが死んでるPだ。同氏はボカロPであり漫画原作や脚本などの執筆活動も行っている。ファンからもマンボウPらしさが出ている、という感想も上がっている。

ゼラオラという星

　"じんらいポケモン"のゼラオラは、『ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン』に登場する幻のポケモンだ。二足歩行だが、猫のように自由奔放で主人公のもとにふらっと現れる。

　夜でも明るく騒がしい街になじめず、希望が見いだせない主人公が、ゼラオラとの出会いによってどんな変化がもたらされるのか、カードに描かれているゼラオラの表情のように、のんびりとした雰囲気と圧倒的な強さが表現されたストーリーだ。

　ストーリーを担当したのは、声優の悠木碧。アニメ版の「ポケットモンスター ベストウィッシュ」に登場するアイリスの声を担当している。

　今回取り上げた3匹のポケモンと3人のストーリーのほかにも、特設サイトでは数多くのストーリーが公開されている。例としては、モクローやフタチマルなどの最初に選ぶパートナー、そしてピカチュウやミュウツー、さらにはオーキド博士のストーリーなども挙げられる。

　どんなポケモンのストーリーが公開されているかは、実際にサイトで探してみてほしい。お気に入りのカードや、ポケモンに込められた物語を見つけよう。