マイケル・ジャクソンが出演した幻のゲームのマスターテープ、イギリスのフリマで見つかる

 史上もっとも成功したアーティストとして、現在でも語られ続けるマイケル・ジャクソン。彼は1990年代に『Moonwalker』や『Space Channel 5』など複数のセガ製のゲームに参加しており、1994年の『ソニック・ザ・ヘッジホッグ3』ではBGMの作曲で参加していたとも後に明かされている。そんなセガに縁が深いマイケル・ジャクソンであるが、彼が案内人として出演した幻のアトラクション「Scramble Training」のマスターテープが見つかったという。

 「Michael Jackson in Scramble Training」は、1990年代にセガの大型アーケードに設置してあったライド型ゲームであり、ディズニー・ランドにおける「スター・ツアーズ」や、ユニバーサル・スタジオにおける「Back to the Future」のようなアトラクション。

 セガが1993年に発表した大型ライド・マシン「Advanced Simulator-1 (AS-1)」を使用しており、マイケル・ジャクソンがナレーター/教官として出演している。こちらのアトラクションに使用された映像は長年失われており、現存しているものがハンディカムで撮影した低画質の映像しかないと思われていた。しかし、この度、イギリスのフリーマーケットでこちらのマスターテープが見つかったのだ。

 こちらのテープをフリーマーケットに出品していた人は、亡くなった親戚の遺品を整理するために出品していたようだ。その親戚は、元Sega Amusements Europeの従業員であり、D-2という規格のテープには「Sega AS-1 (Michael Jackson Vers)」というラベルが貼られていたという。こちらのテープを購入したコレクターは、Oxford Duplication Centreに持ち込み、映像を復元することができたようだ。映像は今まで公開されていたハンディカムのものとは比べものにならないほど高画質であり、歴史的価値の高いものとなっている。

 ゲームプレイ用のROMなどは復元されておらず、YouTubeに映像をアップし、復元の経緯を報告したted909氏は「AS-1」の所有者に協力を求めている。

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