不治の病と闘う人々を描いた物語に、レアリティに関わらず活躍できるバトルシステム 中国発のスマホゲーム『アークナイツ』の魅力を解説
本作では2022年7月にアップデートが行われ、新コンテンツ「統合戦略」が実装された。プレイヤーは「希望」を使って集めたオペレーターでチームを編成し、挑戦するたびにステージの構成が変化するエリアや、途中で起こるさまざまなイベントをこなしつつ、最終的にエンディングを目指すことになる。
自分が持っているオペレーターに限られるが、そのなかで誰を加入させるかはプレイヤーの自由。「希望」を誰に使うかあらかじめ決めておけば、編成に組み込むオペレーターを固定することはできる。だが、どのようなステージやイベントがどのタイミングで発生するかは、実際にやってみなくてはわからない。
そのためプレイするために新鮮さがあり、連続で挑んでもなかなか飽きない。1回のプレイにはだいたい40分~1時間かかるため、敗因を分析して再挑戦したり、チームの仲間を入れ替えたりしていると、あっという間に時間が経つ。所属している陣営でチームを統一するといった縛りプレイなどに手をつけると、なおさらだ。
途中でゲームオーバーになると、それまで加入させていたオペレーターや持っていたアイテムはすべて没収され、最初に戻される。エンディングに至るには通しでクリアしなくてはならないので、難易度自体はなかなか高いと言える。とはいえ、統合戦略を遊ぶごとに手に入る「キャンドル」を使えば、オペレーターのステータスを恒常的に強化することもできる。
すなわち挑戦してクリアできずとも、まったくのムダにはならないというわけだ。また味方のステータスが強化された状態で始められるイージーモードも用意されているため、初心者にも優しい。
本作におけるスタミナにあたる「理性」が、メインストーリーやイベントと違い、統合戦略に限っては必要ないのもありがたい。スタミナが減ることを怖れると試行錯誤の手も鈍ってしまうが、統合戦略ではそれも気にせずいくらでも失敗できるのだ。
遊ぶたびに異なる展開に対応するのは、コストの使いかたやバトルシステムの特徴を理解することにもつながり、やがて『アークナイツ』の腕前も上達していく。統合戦略は基本的にやり込み向けのコンテンツではあるが、手軽に挑戦できるという点では初心者にもオススメできる。
病と感染者を描いた重くも綿密なストーリーを始め、高レアリティはもちろん、低レアリティのキャラクターも求められるバトルシステム、制限なしにいくらでも遊べるやり込み要素など、『アークナイツ』には魅力的な要素が詰め込まれている。アニメ版も放送されて盛り上がっているこの機に、ぜひ一度遊んでみてほしい。
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