日本食の魅力に世界が釘付け? YouTube急上昇に登場した“日本食動画”に見た新たな可能性

 YouTubeでは11月3週目と4週目に、日本に来てまだ間もない外国人に日本食をもてなす動画が立て続けに急上昇にランクイン。日本人女性ももかさんが運営する「Momoka Japan」チャンネルで投稿された動画に隠された、日本食の凄さと可能性に迫ってみたい。

留学生が初めての日本で初めての日本食!

 11月3週目に急上昇に登場したのは、撮影日の前日に日本に到着したというフランス人留学生2名が日本食を楽しむというもの。生ビールと枝豆という定番のメニューからスタートすると、焼きなす、出汁巻き、唐揚げ、天ぷらなど、日本人にも人気の料理を次々に食べ進めていく。

 フランスでは魚の頭を食べないため、頭がついたままのブリの焼き魚が出てきた際には驚いたようだが、脂がのったブリに感激した様子を見せている。フランスで食べたことがあるという寿司には「鮮度が全然違う」と話し、食べたものは「全部美味しかった」と感想を述べていた。

 このふたりは、ももかさんのすすめで日本酒と梅酒、ハイボールにも初挑戦。梅酒とハイボールは海外の人でも飲みやすいようで気に入った様子を見せた。日本酒については「ユニークなお酒」と発言しつつも、焼き魚と相性が良いことに気づき、どっぷりと日本食の魅力にはまってしまったようだ。美食の国・フランスから来たふたりの表情や感想に注視してみると、唐揚げや焼き魚といった一般家庭の食卓にのぼる料理も好評で、日本の食のレベルが高いことを実感させられた。

留学生が初めての日本で初めての日本食!テンション爆上がり!

 そして4週目には、スイス人男性とコロンビア生まれでカナダからきた男性、ベルギー人女性の計3名の留学生が、初めてのお好み焼きにチャレンジした動画が急上昇入り。ここでも「ジュースみたい」と梅酒は人気だったが、意外だったのは塩辛への反応が良かったことだ。今回3人が、鉄板で焼いたじゃがいもに塩辛をトッピングしたメニューに挑戦したところ、独特のにおいから日本人でも好き嫌いが分かれる塩辛に、「美味しい」「思ったより旨い」という感想が飛び出した。

 印象的だったのは、「生ものを食べるのを怖がっている人は本当に損していると思う」という言葉。海外では魚を生で食べる文化がない国が多いが、カナダからやって来た留学生は、清潔な環境と新鮮な魚が食べられる日本では、生魚の概念が変わるとも話していた。実際この2本の動画では、出演者全員が私たち日本人には当たり前である魚介類の新鮮さに驚いており、いかに魚介を新鮮な状態で食べられることが凄いことなのかを考えさせるものだった。

 海外では寿司とラーメンは広く日本食として知られているが、Momoka Japanの動画からは、まだまだ知られていない日本食が多いことがよくわかる。さらにコメント欄では、日本では昔から親しまれている梅酒に対する反応が良かったことから、梅酒を海外で売り出すというビジネスに可能性を感じたという内容の書き込みもある。

 Momoka Japanの動画には、時折料理をアップで撮影したシーンが盛り込まれているのだが、そういったシーンには料理の味を知っている日本人視聴者たちにも「美味しそう」「食べたい」と思わせる力があるようだ。海外の人々だけでなく、日本人にも響くシーンを上手く取り込んだこれまでの動画のコメント欄には、視聴者から日本食の魅力を再認識したというコメントも多くみられる。

 今回取り上げたMomoka Japanは、一見すると海外からの留学生に日本食を知ってもらい、日本をもっと楽しんでもらうという内容。しかし、深堀りしてみると、新たな海外向けビジネスのヒントが隠されており、日本食を広める観光大使のような役割と、日本人にも日本食の素晴らしさを改めて考えさせる役目を担っているようなチャンネルだった。YouTubeで新たに台頭した人気コンテンツが、世界的日本食ブームを後押しする……。そのような日が今後来てもおかしくない状況下、Momoka Japanの躍進に注目が集まるだろう。

出典:
Momoka Japan
留学生が初めての日本で初めての日本食!テンション爆上がり!
https://www.youtube.com/watch?v=9tkfixxrA7E

留学生が初めての日本で初めての日本食!
https://www.youtube.com/watch?v=ucSjz79NoHc

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