『iPhone 14 Pro』の「常時表示ディスプレイ」はユーザーに嫌われた? Appleの対応策とは

 2022年の『iPhone 14 Pro』と『iPhone 14 Pro Max』に備え付けられた画期的な機能の一つが常時表示ディスプレイだ。

 従来はディスプレイをオンにしない限り真っ黒で何も表示されなかったが、省電力化の技術が進歩し時刻などを常にチェックできるようになった。

 「今、何時だろう?」と思った際には、従来はスマートフォンを手にとってボタンを押してオンにする必要があった。しかし『iPhone 14』のハイエンドモデルでは、何もしなくても常に時間が表示される。これは地味ながらとても便利だ。

 しかし、リリース直後のユーザーの意見のなかには、意外に辛口なものも見受けられる。

 iOS 16の初期設定では、画面が薄暗くなって壁紙が表示され、通知がポップアップし続ける。しかしこれに気が散ると感じて機能自体をオフにしてしまっている利用者も多いという。せっかくの新機能だが、改善の余地が見つかった。

 そこでAppleは早速アップデートを敢行。「iOS 16.2 ベータ3 」で修正を施し、「壁紙の表示」と「通知の表示」という2つのトグルを新たに追加した。この2つをオフにするとスリープ状態でディスプレイが暗くなる。

 オプションが増えたことで「通知の表示」だけオフにして「壁紙は表示させる」という選択肢が生まれた。逆に「壁紙の表示」はオフにして「「通知が来たら表示させる」という設定も可能になった。

 携帯電話が登場した頃は、持ち歩くこと自体に気が散ると嫌がる人もいた。インターネットがこれだけ普及した現代においては、持ち運べるスマホの便利さを享受しながらも、必要以上に気を取られることを避けたいと思うようになった。やらなければならないことが山ほどある多忙な現代人の事情に合わせて、iPhoneがまた一歩、進化したようだ。

(画像=Appleより)

(source)
https://bgr.com/tech/apple-is-upgrading-the-iphone-14-pros-always-on-display/
https://9to5mac.com/2022/11/15/iphone-14-pro-always-on-display-black/

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