異様な“自称プロフィール”は積み重ねた活動の歴史 にじさんじ・矢車りねはマイペースに魅力を発揮し続ける
こういった影響もあり、矢車りねといえば「ゆうた」という印象がにじさんじメンバーやファンにも色濃く残っている。彼女のお調子者でイジられやすいキャラクターは、これまでの配信で何度となく顔を覗かせてきた。
たとえば彼女は自身の姿を映し出すためのスマートフォンをなくしたことがあり、それを元にした雑談枠をスタート。リスナーのコメント共に焦りながら探していると、「パソコンの裏にあるぞ」というコメントを見つけてパっと探すと、「あああ~!!!あった!!あった!!」と小躍りするかのように嬉しがってみせた。
公式切り抜きでも2度にわたって取り扱われており、「にじさんじタレントのおっちょこちょいエピソード」でも指折りのエピソードではないかと思われる。
彼女のにじさんじ内での友人といえば、遠北千南(あちきた ちなみ)を挙げるファンは多いだろう。SEEDs2期生で同期であり、2020年3月30日ににじさんじを卒業した彼女。ほかにも町田ちまや飛鳥ひならと交流のあった彼女は、卒業後にも「最近遠北はね〜」とたびたび話題にあがるメンバーでもある。
そんな遠北と矢車といえば、「ヒモと財布」というコラボ名でともに配信し、遠北の最後のゲーム配信でも半ば無理やりにコラボしたほどである。
実は遠北の最後のゲーム配信が行われた2020年3月ごろに矢車は活動休止時期だったのだが、無理やり彼女を呼び寄せて配信をスタートさせた。その配信自体も何度となくBANされたりPCトラブルが発生してしまい、今度は矢車のチャンネルで配信続行し、ゲームクリアまでもっていくことになった。
これだけ聞くと矢車がやられ役のように見えるが、遠北の引退後も何度となくプライベートで遊んでいるようで、「働いていたアルバイトを辞めたり、『Fate/Grand Order』に課金して大爆死をした」と配信で明らかにすると、「バイトを辞めた話やガチャで大爆死したエピソードが、切り抜き動画や矢車の配信を通じて遠北の母が知ってしまい、近況が色々とバレた」らしく、「絶対にじさんじに戻んねぇ!」となぜか遠北からブチぎれられたと配信している。
もちろんこれらもすべて笑い話。矢車が活動休止明けとなる初となる配信では、矢車のために絵を描いて送ってみたり、心温まる手紙を送ってみたりと、にじさんじが繋げた2人の仲は深く強く分かちがたいものになった。
また、にじさんじのメンバーで連絡し合うDiscordサーバーに居続けることがあるらしく、後輩の長尾景と親しい姿を配信上で見せたときは、それまで一切かかわりないと思われていた先輩・後輩の間柄に、長尾のファンや視聴者が驚いたのだ。
「みるたびになぜかボイスチャンネルにいるから話しかけちゃう」と長尾は語るが、2人の共通項といえば英語をうまく喋れるという点であろう。
長尾はここ1年の間で猛勉強して英語を話せるようになったが、矢車には留学経験があり、にじさんじの面接時には英語でスピーチをしてみたりと、日本語圏のにじさんじタレントとしてはかなり高い英語力を持っている。
過去にはゲーム内言語を英語、自身のしゃべりも英語という「英語縛り」でゲーム配信をしているが、そこで見せる英語力も日常会話ならば問題ないのでは?と思わせるレベルだ。
今年8月2日に初めての凸待ち配信をした際には、海外在住のタレントが多く訪れ、彼らが日本語に四苦八苦しているとみるや、すぐに英語で話しかけて会話のサポートをしてみせている。当然、話しかけられた海外タレントが驚いたのはいうまでもない。