読者レース197位で”おじさん”が激怒した名作も……『異世界おじさん』から見る懐ゲーたち

 放送開始直後から大きな話題を集めているアニメ『異世界おじさん』。2022年7月からスタートした“夏アニメ”だが、新型コロナウィルスの感染拡大の影響により、放送が7話まででストップしてしまった時期もあった。ただ、11月下旬ごろからは8話以降が放送予定で、再開が心待ちにされている。

 同作はSEGA関連のネタがたびたび登場することが特徴で、ストーリーの面白さ、キャラクターの魅力に加え、それらを楽しみにしている視聴者も多いと思われる。とはいえ、登場するネタには古いものが多く、いまいちSEGAの話題にピンと来ていない人も少なくないかもしれない。そこで今回は、『異世界おじさん』に登場したSEGAのゲームをいくつか紹介したい。

実はストーリーが重い『エイリアンソルジャー』

 まずはメガドライブでリリースされた『エイリアンソルジャー』。本作はボスを倒しながらステージを進めていく横スクロールアクションであり、ムカデの改造生命体・ジェットリッパー、カニの改造生命体・マダムバーバーなど、なんとも気持ち悪い敵キャラが登場することが特徴。プレイ中は不快感をおぼえつつも、そんな敵を倒す爽快感も同時に楽しめる。

 特筆すべきは、その難易度である。本作では初めに6つのうちから4つ武器を選ぶのだが、正しい武器選びをしないと進行が詰んでしまうこともある。武器選びも含め、その難易度の高さは『エイリアンソルジャー』が収録された、メガドライブミニ2の発売を記念して公開された『異世界おじさん』の特別編でしっかり描かれている。当時、苦戦した人は共感すること間違いなしだろう。

 アニメでは主にゲーム内容よりも、同作に敵として登場する七瀬楓について、おじさんが口にしている。楓は主人公であるフォウ・ミサキの親友であり、敵組織によって殺され、感情を持たないサイボーグにされてしまう。さらには巨大変形兵器・セブンフォースのパイロットになり、ストーリー第3章のボスとして登場する。

 殺された挙句、親友と戦わされる楓。悲しすぎる人生をたどる楓に対する思い入れは強く、おじさんは「敵に自我を奪われたそれは、もう昔の彼女ではなかった」と思い出を熱く語るほど。「この子を楽にするために倒さなければいけない」という苦渋の決断をプレイヤーに迫るあたり、ゲーム性だけでなくストーリーの作り込みも秀逸な1本である。

対戦で使えるキャラがべらぼうに多い『ガーディアンヒーローズ』

 次はセガサターンのゲーム『ガーディアンヒーローズ』。こちらも横スクロールのアクションゲームでありながら、RPG要素も含まれており、敵を倒すと経験値を獲得して自キャラを強化できる。また進むステージを自分で選ぶことが可能で、ルートによってラスボスやエンディングが異なるなど、仕掛けも豊富。ただ敵を倒すだけ、ステージをクリアするだけ、という単純なものではなく、繰り返し遊べるやり込み要素もあるというわけだ。

 なかでも秀逸なのが、VSモード。最大6人で対戦できるだけでも画期的ではあるのだが、このモードではゲームに登場するほとんどのキャラを使うことができ、その総数はなんと45体。世界中で人気を博している『スマブラSP』は現在87体のキャラを選べるが、約25年前のゲームでその半分ほどの45体を選べたというのだから、驚きである。

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