学芸大青春、“素顔解禁”のライブで見せた「新たな可能性」

 ”2次元と3次元を行き来する”本格派ダンス&ボーカルグループ・学芸大青春(ガクゲイダイジュネス)。今年9月に活動開始から3年を迎えた彼らは、9月23日にGRAND CUBE OSAKA(大阪)、10月8日にLINE CUBE SHIBUYA(東京)で、『学芸大青春 3周年記念ライブ』を行った。今回のライブにて、これまで隠してきた素顔が初解禁されることが事前告知されており、ファンだけでなく各メディアからも大きな注目を集めていた。本記事では、10月8日の東京公演の様子をお届けする。

 オープニングでは、客席中央に設置されたステージに5人がサプライズで登場。コミカルな歌詞とキュートな振り付けの「I’m in love」に合わせて手を振ったり、指差しポーズをしたりして、ファンの声援に応えていく。ファンサービスを近距離で浴びた観客たちは大興奮の様子だ。一転して「Suger」では、セクシーでかっこいい一面を見せつけた。

 オープニングトークにて、本ライブには音楽番組『Break Out!』の取材カメラが入っていることが語られる。メンバーたちは「裏でも気が抜けない!」と気合い十分。

 ステージ上に5枚のスクリーンが設置されると、次元を超えて2次元の姿となったメンバーが映し出された。「雲の切れ間」を歌唱する彼らを映すスクリーンは、見事に背景に溶け込んでいて、イラストベースのビジュアルでありながら、現実の空間に“いる”ように錯覚させられる。歌やダンスの成長はもちろんのこと、演出の進化も感じられた瞬間だった。

 3次元に戻り、ここから怒涛のソロ曲・デュオ曲パートへ。トップバッターの中が仲川蓮は、自身が作詞・作曲を手掛けた「予報通り、雨」でピアノの弾き語りを披露し、器用な面をのぞかた。「Don't think, Feel」をのびやかに歌い上げる内田将綺は、観客に手拍子をうながすなど、パフォーマンスに余裕が感じられる。相沢勇仁は「That's shape of my love」を優しい歌声でしっとりと歌い、会場を甘いムードに包み込む。

 MCでは、蓮が「実は7人で住んでいる」と衝撃の事実を告白をした。彼らが住む寮には2人の霊が住みついており、それぞれを「たかや」、「たかや2」と呼んでいるとのこと。「たかや」は、蓮の布団にもぐりこんできたこともあるという。驚きのエピソードにザワつく観客を横目に、“一発ギャグ師”の星野陽介が鉄板ネタである「こんなドレミのうたは嫌だ」など、3つのギャグを連続で披露し、会場を温めた。クールなライブパフォーマンスとゆるいMCのギャップもまた、ジュネスの魅力の1つだ。

 続く「The Only Thing」の曲中には、南優輝がステージをたっぷり使ったブレイクダンスで観客の視線を独占する。陽介と蓮の「かんじょうせん」では、2人のハイトーンボイスが心地よく響いた。お互いに向かって手を差し伸べる姿が印象的だ。

 再び2次元の姿となり「アールビーワイ」を披露するメンバーたちは、1st LIVE『WHO WE ARE ! Return!!』で着用していた衣装を身にまとっている。懐かしさを覚えつつ、グループとしての成長を感じた人も多いはずだ。

 小気味いいピアノイントロから始まる「DoDo tz Dotz」では、激しいダンスと力強い歌唱で魅せる5人を妖艶な紫のライトが照らした。

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