『Age of empires』25周年 ゲーム史に名を残すリアルタイムストラテジーの名作

操作の忙しさとは裏腹に小学生でも遊べる敷居の低さ

 ここまでは『Age of empires』の難しさ、奥深さについて語ってきたが、筆者が本作を初めて遊んだのは小学校二年生の頃である。したがって、本作を遊ぶハードルは決して高くない。

 何をするにも資源が必要で、そのために資源を集められる”町の人”が重要だということさえわかっていれば、まだPCの操作が覚束ない人でも簡単にプレイすることができた。また、本作は2Dドットで描かれた美しいグラフィックも魅力で、自分で作りあげた街並みや軍隊を眺めているだけでも気分が良い。したがって、『マインクラフト』などのサンドボックスゲームが好きな人とも相性がいいかもしれない。

 その後、『Age of empires』シリーズは続編の『Ⅱ』『Ⅲ』がリリースされ、2021年には最新作『Age of Empires IV』がリリースされた。今もなお続編がリリースされているのは、根強いファンがいることの証だろう。

 なお、初代『Age of empires』を遊んでみたいという方には、Steamで配信中の『Age of Empires: Definitive Edition』がおすすめだ。こちらは当時の操作感やゲームシステムはそのままに、ユニットや建物などのモデルの一新、新しい対戦機能の追加、グラフィックの4K対応など現代的にアップデートされている。RTSというジャンルに触れたことがないという初心者にもおすすめだ。RTSの金字塔的タイトルである『Age of empires』を、ぜひ一度プレイしてみてほしい。

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