世界一のYouTuber、日本移住を決断したのは「ピークに達したから」 それでも動画投稿を続ける秘訣とは

 個人で世界一の登録者数を誇る「PewDiePie」(チャンネル登録者数 1.11億人)が、なぜこれまでYouTubeを辞めなかったのか、その想いを語る動画を投稿した。該当の動画は、2022年9月14日公開の「Why I didnt quit」だ。世界のトップYouTuberが何を語るのか、非常に興味深いので、今回ぜひ紹介したい。

Why I didnt quit

 PewDiePieことフェーリックス・アルヴィッド・ウルフ・シェルベリは、スウェーデン出身.1989年10月生まれの33歳男性。ホラーやアクションゲームの実況動画で名を馳せた彼だが、最近では、画像や動画などのおもしろいコンテンツを紹介する動画が主流となっている。そして驚くことに、2022年5月、急遽ロンドンから日本へ移住したことを発表した。今では、日本の観光施設や飲食店などを訪れる動画も投稿している。2010年10月にYouTubeへ動画を投稿して以降、現在に至るまで、10年以上も動画投稿を続けている。彼がここまで続けられてきた背景には、やはり「動画投稿が楽しい」という想いがあるのだそう。

 彼は当然、これまでずっと順風満帆ではなく、紆余曲折のうえ今の地位を獲得した。彼がYouTubeを始めた2010年には、当然YouTuberという職業は普及しておらず、黎明期から手探りで動画投稿を進めてきた。また、自業自得と言えばそうなのだが、これまで度々炎上に見舞われている。人種差別を含む表現を動画で発したことにより、痛烈な批判を受けた過去もある。彼はこの10年について「これまでの思い出と経験のすべてに感謝しているが、もう一度やりたいとは思わない」とも語っている。

 彼自身、YouTubeが楽しくない時期があったといい、実際に2年前に動画で引退を発表し、多くの視聴者を混乱させた。しかし、今もなお彼は動画投稿を続けており、それは自身の「楽しい」と思うことを追求しているからとのこと。また、彼曰く「結果に集中しすぎると楽しくない」と語る。誰かと競い続けるのではなく、自分の作りたい動画を作ることにフォーカスしている。今はゲーム動画をほとんど投稿せず、おもしろいコンテンツの紹介が多いのも、このような考えから来ているのだろう。

 日本に移住してきたのも、チャンネル登録者数がピークに達していることを感じており、このタイミングでいろいろな挑戦をしたい、ということも語っていた。今は日本でやりたいことをやり、動画投稿については苦しく感じないように配慮しているとのこと。彼自身「ファンが求めているのはゲームの実況動画というのは理解している」と話しつつも、今は日本を楽しみ、苦しくならないように自分の動画を出したいと語っていた。YouTubeは自身の夢であることは再認識し、自分の好きなことを追求していく姿勢を視聴者に示した。

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