TikTokフォロワー1000万人超え。ISSEIに聞く、世界でバズるクリエイターになるまでの話「オワコン化したこともあった]
海外でバズる、ISSEIにファンをつける動画
ーー海外に向けた発信に切り替えたタイミングは、いつでしょう?
ISSEI:60万フォロワーくらいの時ですね。“からだパズル”という動画がいろんな国でバズった時に、単純に日本でバズるよりも、いろんな国でバズった方が1000万再生を達成しやすいことに気づいたんです。こんなに世界に広がっていくのなら、日本でやるよりも世界に向けた方がいいなって。
ーー海外ウケの良い動画は、どんな動画かISSEIさん目線でのメソッドがあれば教えてください。
ISSEI:やはり言語が通じないので、言葉を使わない、共感しやすいものがいいのかなと。“からだパズル”に関しては衣装チェンジをしたり、時間がない中で急いでいたりとめちゃくちゃ頑張っている姿が世界共通で伝わったんだと思います。
それから海外でバズった作品としては“違いをつける”ことも大事かなと思っています。みんなが知っている曲やトレンドの動画をあえて違うものにしました。たとえば、変身してかっこよくなる動画であえて変なことをしたりしていますね。
ーー海外向けの動画といっても、国によってそれぞれトレンドが異なるのではないかと思います。具体的にどうやって照準を合わせているのでしょう。
ISSEI:もともとはトリック系の動画が人気だったこともあり、トリック系の動画を中心に発信していたのですが、バズるわりには作品にファンがついていて、僕自身にファンがついていないなということに課題を感じるようになりました。なので、今はリアクション系の動画を作るようにしています。
ーーなぜ反応系なのでしょう?
ISSEI:リアクション動画だったら、どこの国でもトレンドを気にせず受け入れてもらえるのかなと考えたんです。あと、単純に画面に対して、僕の顔の割合が大きくできるというのもいいところなのかなと思いました。
ーー2019年からTikTokを始めていたISSEIさんですが、昨年9月の時点で400万フォロワー、そこから10カ月後の現在、ついに1000万フォロワーを突破しました。ここ数ヶ月での急な伸びは、どう分析していますか?
ISSEI:検証系の動画でトレンドを作り出せたのが大きいかなと思っています。「これとこれを組み合わせたら、どうなるか」という4つ分の検証コンテンツを30秒の動画1本でやっちゃう、みたいな。それがかなりバズって、僕のマネをしてくれる人も増えて、急激に伸びていった印象です。
動画を通して、社会貢献をできる英雄に
ーー世界の英雄になる男という肩書きは、なぜついたのでしょう?
ISSEI:元々1000万人になるまでは“将来有名になる男”という肩書きだったんですね。でも、有名になるだけじゃダメだなって。少年マンガが好きなこともあって英雄的な存在になれたらかっこいいなと憧れるようになりました。戦争に対して今の僕ができることはないかもしれないけど、自分が影響力を持ったあとで、社会貢献ができるようになればいいなと思っています。
ーーもともとの夢だったテレビに出ることは、今も変わらないのでしょうか?
ISSEI:やりたい気持ちはあるのですが、今はそこまで目標にしていないですね。それよりも世界に向けてなにをするかが大事で、ただ楽しむだけでなく、お金や時間をなにに使うかを考えたいなと思っています。また、今年の6月から運営をチーム化したので、協力してくれる人たちの夢を叶えたり、世界に向けて発信して生まれた収益を世界の人のために使っていけたらいいなと思っています。
ーー今後の目標を教えてください。
ISSEI:ゆくゆくはTikTokフォロワー1億人を目指したいなと思っていますが、直近だとTikTokフォロワー2000万人、YouTube登録者数1000万人を目指そうと思います。また、チームに関しては、ショート動画のほかに長尺動画も伸ばしていきたいなと考えています。ただ、すべて自分がやるのは難しいので、一緒にやってくれる人をもう少し増やしたいです。