『バチェロレッテ・ジャパン』S2・4~6話ーー見るに堪えない? 12歳差の“マジゲンカ”……尾崎美紀の選ぶ基準も明らかに

あくまで「自分の目で見た」男性の一面を信じる尾﨑

 裏側でドロドロすぎる男のケンカが行われる中、尾﨑の目線はあくまで常に「目の前にいる男性を、自分が幸せにしたいと思えるかどうか」という点にフォーカスしていた。ツーショットデートで、尾﨑から「もっとリオンくんの話が聞きたい」と言われるも、うまく話せずに思い悩むパーソナルトレーナー・中道理央也。なかなか距離が詰まらない中で、お別れの挨拶は尾﨑からのハグだった。男性陣からは「男らしくない」との辛い評価も。しかし、尾﨑本人は「表現が苦手なリオンくんなりに、頑張っているのが伝わって」とポジティブに捉えていた。男性陣の醸し出す陰鬱とした空気などまるで見えないかのように、彼女は彼女で「自分の信条」を突き通していく姿勢が見えた。

 6話では、阿部と長谷川の2on1デートも行われた。年上で温厚、という似た空気を醸し出す2人を見定めるデートとなるわけだが、マクファーと口論を重ねる様子を見て、長谷川と比べると阿部に対しての方が心配を募らせていた視聴者もいるかもしれない。

 しかし、彼女の目にはどちらの男性も温厚に映っていることは、彼女のあらゆる発言を見て明確だった。尾﨑から見ると、自分の前で優しく温厚な男性は、すべからくして温厚な男性なのである。周りの意見に左右されず、自分の力で社会進出してきた尾﨑の「自分を信じる気持ち」の表れでもあるのかもしれない。彼女は最後まで自分の目で判断するべく、選択する前には、その男性ともしっかり対話している。その空気を読み取り、多くの男性メンバーも「美紀さんには、ちゃんと他のメンバーとも心ゆくまで対話した上で選択してほしい」という空気が流れているのも良かった。

 2on1の結果、旅を去ることになったのは阿部だった。どちらのデートも本当に楽しんでいたように見えた尾﨑だったが、名前を呼ぶ時は常に凛と、男性の目をまっすぐ見る尾﨑。その姿勢に女性としての強さを感じると同時に、今回とにかく「男性が泣くバチェロレッテ」でもあることを思い知る。

 最年長ということもあり、一番仲が良かったという阿部と長谷川。最後は2人でハグをしての男泣き。4話でも、仲が良かったというパーソナルトレーナー・中道とモデル・澤井一希との2on1で、中道が泣きながら尾﨑にもたれかかるようなシーンもあった。それほどに、男性たちにとっても仲間意識が強く生まれる旅であるわけだが、泣き崩れる男性たちを、尾﨑はどう見ているのだろう。

 しかし今回、尾﨑の的確すぎる結婚観の掘り下げゆえか、多くの男性から早い段階で「自分の家族」の話も上がっており、暖かい家族の話に触れるたび、自身も涙を見せていた尾﨑。別れの瞬間は凛としようとする彼女だが、尾﨑自身が感受性豊かである人には間違いない。残るメンバーも、仲間を思って涙を見せるアツい心を持った男性も多く、短時間でも自分と似た優しさや感性を持つ男性を見抜き、選択する尾﨑の人を見る目には脱帽だ。男性陣がどれほど男性同士で揺さぶりをかけ合おうとも、尾﨑には通用しない……そんな尾﨑の強さも感じた、中間話配信となった。

※尾崎美紀の「崎」は「たつさき」が正式表記

(画像=(C) 2022 Warner Bros. International Television Production Limited)

関連記事