7月15日は「ファミコンの日」 越境ECのebayで販売数が最も多かったシリーズは?
1983年に発売された家庭用ゲーム機「ファミリーコンピュータ」(以下、「ファミコン」)。その発売日である7月15日は「ファミコンの日」とされ、オンライン・マーケットプレイス「eBay(イーベイ)」にて、人気のファミコンソフトや関連商品について紹介された。
eBayにおいてビデオゲームカテゴリーの売上は年々伸長しており、2020年から2021年では1.4倍、2018年から2021年までの4年間では2.1倍の増加と、eBay の全商品カテゴリーの中でも人気となっている。
ファミコンやニンテンドーDS、Switchといった任天堂のゲーム関連商品はその中でも人気が高く、2021年7月~2022年7月の1年間でデータを見てみると、全世界で約3.3億米ドル(約447億円)の売上を記録。そのうち、ファミコン関連商品の売上高は約446万米ドル(約6億円)となった(※2021/7~2022/7 Terapeakデータより)。
ファミコンや後継機のスーパーファミコンは日本国内でのみ販売されていたため(海外では「Nintendo Entertainment System」、通称NESとして販売)、海外では流通量が少なく簡単に購入できない。その希少性が海外のゲームファンやコレクターを惹きつけ、eBayを通じて日本から本体や中古ソフトを購入している人が多いという。
eBayで販売数が最も多かった、ファミコンソフトシリーズのランキングは、上位にマリオをはじめ「ファイナルファンタジー」や「ドラゴンクエスト」など日本が世界に誇るシリーズが並ぶが、意外なところではアクションゲームの「ロックマン」シリーズが2位にランクイン。海外では「Mega Man」のタイトルで大人気のシリーズで、日本版となるロックマンも多くのファンに購入されています。
※本ランキングでは、特定の商品ではなく、シリーズ全般(スーパーマリオの場合は「マリオカート」や「マリオゴルフ」なども含む)を指し、スーパーファミコンのシリーズソフトも対象
日本のセラーから今年1~6月の間に高額で取引されたファミコンソフトの1位は、長寿ラジオ番組「オールナイトニッポン」の企画として1986年に限定発売された「スーパーマリオブラザーズ」で、3,100ドル(約42万円)で購入された。2位には「ゼルダの伝説」、3位にはその続編となる「リンクの冒険」が続き、ファミコンの周辺機器であるディスクシステムのソフトが上位3位を独占。
ディスクシステムのソフトは書き換えが可能なため、パッケージ版を持っている人が通常のファミコンソフトに比べ少なく、高値で取引される傾向があるとのこと。4位の「サマーカーニバル'92 烈火」はファミコンとしては後期の1992年発売ということもあり流通が少なく国内でもプレミアがついているソフトとなる。
日本からの出品ではありませんが、海外版ファミコンである「NES」のソフトもeBayでは多数出品されている。プレイ用というよりもコレクション用として高値で取引されているソフトも多く、5万ドル以上で購入された「スーパーマリオブラザーズ」「ダックハント」のどちらもゲームとしてはメジャーな作品だが、未開封品など状態が良いものが投資目的で購入された可能性があると予測している。