車のタイヤ幅を半分にするとどうなる? 海外YouTuberが興味深い実験動画を投稿

 車のタイヤ幅を薄くして走行するとどうなるのか、という興味深い企画をイギリスのYouTubeチャンネル「Driven Media」(チャンネル登録者数22.5万人)が実施した。該当の動画は、2022年6月28日の「Super Thin Tires Make Cars MUCH MORE FUN」だ。

Super Thin Tires Make Cars MUCH MORE FUN

 実験で使用するのは、車のタイヤ幅が、通常のおよそ半分のタイヤ。タイヤ幅が半分まで薄くなることで耐久力が弱くなってしまうので、ゴム素材には硬い「コンパウンド」を使用。この薄いタイヤを4つ用意し、ケータハムに取り付けて実験を行う。

 当YouTubeチャンネルは冒頭の予想で「タイヤ幅が半分になってしまったので、グリップ力(タイヤと路面の摩擦力)も半分以下になってしまうのではないか」と分析した。つまり、通常よりもブレーキや曲がる性能が劣る恐れがあり、危険を伴うわけだ。ただし、当チャンネルは車のプロが運営しており、このような危険な企画も実施できる。

 本動画では、薄いタイヤのケータハムで、簡単なレースを走行する。スタート直後、右に曲がるコースで、さっそく薄いタイヤの洗礼を受ける。やはりグリップ力が弱くなっているので、想定よりも余計に車体が右回転してしまい、コースから外れてしまった。ただ、その後慣れてきたのか、過剰に曲がる薄いタイヤのケータイハムをうまく制御しながらレース場を駆け抜ける。時には蛇行して走行するほどのハンドリングで、運転者も「かなり楽しい!」と高評価だった。一方で、タイヤの耐久力は不足していた。タイヤが地面との摩擦に耐えきれず、表面がすり切れて使えなくなってしまう。そのため本動画では、約45分間ですり切れたタイヤを交換する、というシーンも見られた。

 タイヤ幅が小さくなってグリップ力が弱くなった結果、完全にコントロールできていないがハンドリングが非常によくなったため、当人たちは運転してとても楽しいのだそう。実際に、タイヤ幅の薄いケータハムは簡単にドリフトできるため、動画内ではその場で何回転もして遊んでいた。当チャンネルの出演者達は常に笑っており、ハンドリングのよいケータハム走行の楽しさがうかがえる。

 タイヤがいかに車の走行に影響を与えるかがわかる興味深い実験動画となっており、特に車好きの方におすすめしたい。気になる方は、この機会にぜひ視聴してほしい。ただし動画を見てもわかるように、適切なタイヤ幅から外れて改造すると、車体とかみ合わないため思うように走行できず、大きな事故を起こしかねない。くれぐれも本動画を真似しないようにしてほしい。

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