マーベル『モービウス』がゲームボーイカラーで観られる? 過去には『テネット』版も制作

 YouTubeチャンネル「WULFF DEN」を運営するボブ・ワルフが、2022年公開のマーベル映画『モービウス』をゲームボーイカラーに落とし込んだ。解像度が低く、ゲームボーイカラーの画角に合わせてトリミングされているが、たしかに『モービウス』を鑑賞できる。

モービウスをゲームボーイカラーに入れてみた!!!

 ワルフは過去にクリストファー・ノーラン監督の『テネット』のゲームボーイアドバンス版を制作したことがある。取り組んだ理由として、映画ファンの多くが映画館に行きたがらなかったパンデミックの初期に公開されたにも関わらず、監督が「できるだけ大きなスクリーンで観るべき」と主張したことが理由だったとしている。

 今回のプロジェクトについても当初の計画では『デューン』を扱うつもりだった。『デューン』のメガホンを執ったドゥニ・ヴィルヌーヴ監督も「映画をできるだけ大きなスクリーンで観るために映画館に足を運んでほしい」と、似た発言をしたからだ。しかし、ワルフはこのプロジェクトの複雑性に気後れし、着手するまでに時間をかけてしまったため、『デューン』に取り組む機を逸してしまった。

 これまで「腹いせに」映画のゲームボーイ版を作ったと冗談を言っていたが、今回は「アメリカ人の大半が話題にしている」「ただ何となく」と、ぼんやりとした理由で『モービウス』を選んだ。

 『テネット』では5つのGBAカートリッジに映像を割り振り、それぞれ192×128の解像度で約30分ずつを収録している。『モービウス』は『テネット』ほど本編が長くはないが、容量4MBのゲームボーイカラー用カートリッジに収まるように圧縮する必要があるため、全編を収録するには36枚のカートリッジが必要になった。ただ、36枚分を作っても、誰も全編を観ないだろうと判断し、結局3枚分を制作した。

 制作にはC言語の知識と圧縮のためのツールなどが必要だ。カートリッジにつけるラベルももちろんお手製。これから作りたい人のためにTwitterアカウントでテンプレートを公開してくれている。夏らしいイベントの予定がない方は、夏休みの自由研究としていかがだろうか。

(画像=YouTubeより)

〈Source〉
https://comicbook.com/marvel/news/somebody-put-morbius-on-game-boy-color/
https://youtu.be/DZ6litIlr8w

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